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「句読点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

句読点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
盲人独笑」より 著者:太宰治
十八文字、ほかに数字一より十まで、日、月、同、御、候の常用漢字、変体仮名、濁点、句読点など三十個ばかり、合わせても百字に足りぬものを木製活字にして作らせ、之を縦....
疲労」より 著者:国木田独歩
....
黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
うことをやるときには、たいていは必ずやりすぎるものだ。文を書いてゆくうちに、当然句読点をつけなければならんような文意の切れるところへくると、そういう連中はとかく....
暗号の役割」より 著者:海野十三
れる。言葉を構成しているものではないのだ。 しからばその符牒とはどんな符牒か。句読点か。 「とにかく、そのンの字のある場所を、他の文字と区別して、しるしをつけ....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
く黄浦江へ流してしまったよ。以後お前とは絶交じゃ” と、博士は手紙の端に黒々と句読点をうったのであった。....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
は、行文の紛糾錯雑を顧みずに作者が「意識の流れ」をじかにたどろうとした企図、全く句読点のない文句の連続――観念の連続――の四十頁を最後に必要とした態度である。 ....
条件反射」より 著者:豊島与志雄
。」 実際、その手紙は、これ迄のとは見違えるように、簡明で要領を得ていて、殊に句読点が整然としていたそうである。然し、妙に作為が多くて真情の流露が乏しかった。....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
更に撤廃し、距離の観念を抹殺して、自由奔放な意識の動きを追求する。その結果、全く句読点のない文句の連続――観念の連続――の四十頁を要求しようとも、それは問題とす....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。しかしそれを諦《あきら》めなければならなかった。彼は口ごもり、言葉にまごつき、句読点を飛び越し、何にもわからない様子であったが、しかも非常に感動していて、悲愴....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ら》ず。そは大文明の附属監獄にとりて恥ずべきことなり。 ジャヴェルは一つの句読点をも略さず、紙に確かなペンの音を立てながら、最も冷静正確な手跡で、右の各行....
在学理由」より 著者:豊島与志雄
るが言語から文章へとんで、現在日本の新聞や雑誌に掲載されてる多くの文章のなかで、句読点、即ちマルやテンが、ひどく軽視されてるような観があるが、それでよいものであ....
博物誌」より 著者:岸田国士
かぬ。で、彼に見|棄てられて、いつもの独りぽっちの退屈に落ち込むのが怖さに、私は句読点をつけてみたり、ほんのちょっと線を引いてみたり、少しずつ、ちびちびと、ちょ....
独房」より 著者:小林多喜二
入口で待っていた特高が、直ぐしゃちこばった恰好で入ってきた。判事の云う一言々々に句読点でも打ってゆくように、ハ、ハア、ハッ、と云って、その度に頭をさげた。 ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
語は、同じく原文に強調の意味をもって頭文字のみで記されている語である。ダッシュ、句読点、その他については、絶えず数種の底本を対照して適当と考えるところに拠る。 ....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
す。しかし、日本の文章は少しも変っておりません。文壇の権威も昔のままです。文章の句読点の切り方すら変っておりません。これはおかしいことです。 正倉院の御物の公....