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叩き起す
「叩き起す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
叩き起すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
刻のすこし前に給仕長の圭さんが出勤して来て、階下のコック室に独寝をしていた吉公を
叩き起すと、その勢いで三階の娘子軍の寝室までかけ上ったところ、蒲団をまくられても....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
き内に家を出るかと思えば或時は夜通し帰り来らず又人の皆|寝鎮りたる後に至り細君を
叩き起すことも有り其上時々は一週間ほど帰り来らぬことも珍しからず、斯も不規則なる....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い合わせないわけにはゆかない。 しかし、答《いら》えのないものを、強《し》いて
叩き起すような振舞をせずして、白雲はそのまま取って返して、ランタンを振り照らしつ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
起しに行ってやろうかな、しかし炬燵《こたつ》へ入ってああして熟睡しているところを
叩き起すも気の毒じゃ、疲れて昼は休んでいる」 主膳があの男というのは、ここの屋....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
報もでる。空襲警報になると正一郎は国民服にゲートルをまいて、カメの首すじつかんで
叩き起す。カメもナッパ服の古物を一着もっているから、それを着せてキャハンをはかせ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
合せにして語らっていたので、自分の椅子を平行に直してねむるために、寝ている他人を
叩き起す必要があったのである。 「これも日本犬に似ているなア……」 と、私はま....
「「明治のおもかげ」序にかえて」より 著者:喜多村緑郎
けたものだった。我家といえども親がかり、毎夜のこととなると、そうそうおおっぴらに
叩き起す気力がなくなって、立竦むことが多かった。 落語に、商家の子息が発句に凝....