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「只人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

只人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
申しますと両親の恥になりますから、何と仰しゃっても申上げる事は出来ません……何卒只人を殺しました廉で御処刑をお願い申します」 奉「幸兵衛手代萬助」 萬「へい....
マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
いている。当時彼の手に入った本の作者の中で型にはまった善玉・悪玉がなく「あるのは只人々だけ。不思議に活々した人々」の生活だけを描いたのは、僅にゴンクールとバルザ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
分が今たずねて行こうとする修験者のお弟子かも知れぬ、或いはその修験者かも知れぬ。只人《ただびと》ではない、里の人でないにきまっているけれど、それにしても困ったこ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
、ちょいとおちゃッぴいを致しましたので、精しく知ってると云う訳じゃアありません、只人の噂を聞きましただけの事で」 老「それでも何かお瀧と云うものを尊宅へお連れ帰....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はっきりしているからこそ、私は主観的には迅《とう》に悲劇を脱却しているわけです。只人間生活の歓び確信というものの、最も鋭い、最もニュアンスに富んだ、最も出来合い....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
ぎ》などの事に迷て神仏を汚し近付《ちかづき》猥《みだり》に祈《いのる》べからず。只人間の勤を能《よく》する時は祷らず迚も神仏は守り給ふべし。 巫覡などの事に....
法然行伝」より 著者:中里介山
ります」 それから暫く物語りなどあって貴女は帰って行かれたが、その気色はどうも只人とは思われなかった。そこへ外出の僧達も帰って来たから勢観房は車の後を追いかけ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なされませ」 有名な兵法の名家、柳生家の家臣と聞いて、お通は喜左衛門の物腰が、只人とは思えなかったことが、さてこそと、心のうちに、頷かれた。 「気がすすまぬか....