只顔[語句情報] » 只顔

「只顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

只顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
キキリツツリ」より 著者:海若藍平
とおっしゃった事を他のものに云い、付け口をするのは悪い事のように思いましたので、只顔を真赤にして眼に泪を一パイ溜《ため》てうつむきました。 「ココリ、リリリ、リ....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
の男は年齢四十歳位、極めて上品な、音なしい風采の男で、ちょっとよさそうであるが、只顔色があまり健康そうでなかったので、彼女は五円の会見料を納めたあと、 「とにか....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
し、これを崇拝しました。しかし実は王の鼻は、何等の表現をもしないのでありました。只顔の真中の王座に反り返っているのでありました。 王の顔面の総ての表現が、その....
寛政時代の娘納涼風俗」より 著者:上村松園
夕方の納涼気分を現わしただけに過ぎません。 私の画はモデルは余り用いませんが、只顔の優しい型を取りたいために祇甲の萬龍はんとお久はんを最初に二時間ほど来て貰い....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
慧が有るとか財産が有るとか、官員に成っても勅任にでもなれる人には惚れても宜いが、只顔の綺麗なのを見て浮気な岡惚をするのは、今開化の世の中には智慧のない話でござい....