可燃性[語句情報] »
可燃性
「可燃性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
可燃性の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
散させ、それに火を点じました。御承知のとおり、腐敗瓦斯には沼気のような熱の稀薄な
可燃性のものが多量にあるのですから、その燐光が、月光で穴の縁に作られている陰影を....
「オンチ」より 著者:夢野久作
鳥打帽、菜葉服姿の中野学士が凝然と突立って見下している。地の下から噴き出す何かの
可燃性|瓦斯が、火の海の中央を噴破って、プクリプクリと眩しい泡を立てている、その....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ので、時は一八一二年二月二十九日、三月十四日、四月八日および十日で、題目は塩素、
可燃性および金属、というのであった。これも叮嚀に筆記を取って。 そうこうしてい....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
ていたのであるから炭車の尻には複雑な気流が起り、いままで地面に沈積していた微細な
可燃性の炭塵は、当然烈しく捲き立てられていたのであった。全くそれはふとしたことで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
みても感じられる。 世相は、けわしい。人心はカサカサだ。あらゆる事態が、世間を
可燃性なものにすべく努めている。火ツケ役の出現を待っているような相である。 「こ....