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台本
「台本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
台本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
ているといつかそれは演技論になる。 ○自信と権威ある演技指導というものはすぐれた
台本を手にしたときにだけ生れるものだ。作のくだらなさを演技指導ないし演出で補うな....
「蠅男」より 著者:海野十三
チャンバラはぜひ見たいと思うのですが、僕は頭脳が悪いので、そういうときにまず映画
台本をよく読んでおくことにしているんでしてネ」 「ほう、君の手に持っているのは、....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
はただに演劇ばかりでなく、ことに訊問において必要なのですよ。ねえ久我さん、犯人は
台本作家ではある代りに、けっして一行のト書だって指定しやしません。その意味で、捜....
「獏鸚」より 著者:海野十三
この編集部へ廻って来たのが、三十一日の朝だった。そこで彼はそれを映写機にかけて、
台本と較べながら、音画校正をやったのであった。ところが例の「カフェの送り出し」の....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
と、唾をのんで、帆村の一挙一動に目をとめた。 「さて――これから、ラジオドラマの
台本を読んでゆきます。なにごとが起っても、どうかお愕きにならぬように」 そうい....
「古狢」より 著者:泉鏡花
うと思う。 ちょうどいい。帰省者も故郷へ錦ではない。よって件の古外套で、映画の
台本や、仕入ものの大衆向で、どうにか世渡りをしているのであるから。 「陽気も陽気....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
た。郵便局は、すばらしい考えでした。たくさんの奇妙なものがとりつがれました。悲劇
台本、ネクタイ、詩、漬もの、草花の種子、長い手紙、譜本、しょうがパン、ゴム靴、招....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
曲』と『電気玉手箱』と『新聞社見学』と『文化放送演芸――電気』とは、ともに放送の
台本である。そしていずれも昨年JOAKから全国中継で放送されたものである。....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
うじゃありませんか」と誰にとなく大声に叫んだのだった。 勿論そのような言葉が、
台本の中にあろう道理とてはない。或は、日々の悪評に逆上して、溜り切った欝憤を、舞....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
で場面は当然針助の家に移るわけだ。作者は試みにこの場面を、シナリオ――つまり映画
台本の形式で書いてみることにする) ………………………… ┌────....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
とで自分に同情していたという冴子の言葉を想いだして寄って行った。ところが、田村は
台本を鞄の中へ入れると、 「じゃ――。お疲れさま」 それだけ言って、女房の産が....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
」 俥を棄てた。 術をもって対すれば、俳優何するものぞ。ただしその頃は、私に
台本、戯曲を綴る気があった。ふと、演出にあたって、劇中の立女形に扮するものを、路....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
でおとなしく見物しているのにかなりの忍耐力を要したことを記憶している。「助六」の
台本はかつて『歌舞伎新報』の附録で読んだことがあったが、さてそれを舞台の上で見せ....
「米国の松王劇」より 著者:岡本綺堂
屋の浄瑠璃の本文を殆ど逐字訳といっても好いくらいに英訳したもので、紐育で作られた
台本を用いているのだと聞きました。涎くりが戸浪に叱られて机の上に立たされて泣く。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
者の名を註した本がある。それは前にいったように、五人の撰者の奏進した歌稿を編纂の
台本にまとめた際に一々撰者の名を註したのが、そのまま残ったものであろう。その
台本....