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史乗
「史乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ることを得たり。当時この二論派は実に日本の政界を支配したるものにして、百世の下、
史乗にその跡を留む。しかれども今日より仔細にその事実を観察するときは、甲種の論派....
「惜別」より 著者:太宰治
属するところなく、実利はあらず、究理また存せず。故にその効たるや、智を増すことは
史乗に如かず、人を誡むるは格言に如かず、富を致すは工商に如かず、功名を得るは卒業....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
いはる。ドガ及ツールーヅ・ロートレックが当時自然主義の文学の感化を受けその画題を
史乗《しじょう》の人物神仙に求めず、女工|軽業師《かるわざし》洗濯女《せんたくお....
「西瓜」より 著者:永井荷風
ては隠棲といい、退嬰《たいえい》と称するが如き消極的処世の道を教えた。源平時代の
史乗《しじょう》と伝奇とは平氏の運命の美なること落花の如くなることを知らしめた。....