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「史書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

史書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
しめた、歴史家です。二十四歳にして新聞社長になり、株ですって、陋巷《ろうこう》に史書をあさり、ペン一本の生活もしました。小説も書いたようです。大町|桂月《けいげ....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
。 それが、『太平記』の有名な竜馬|諫奏の一挿話である。元来太平記は文飾多く、史書として其の価値を疑われ、古来多くの学者から排撃されて居る。併し藤房をして中興....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
けです。 博士 正史でなく、小説、浄瑠璃の中を見ましょうで。時の人情と風俗とは、史書よりもむしろこの方が適当でありますので。(金光|燦爛たる洋綴の書を展く。) ....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
と同じような偽装事業として成ったものが最古の国史であるから、その偽装やアリバイを史書から見破るのが古代史を解く作業で、それはタンテイという仕事の原則と同じくよい....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
の人間だの、人間探究のと云いながら、そして、戦争という大きないくつかの事件に就て史書をよんだりしながら、戦争の裏側の人間生活にヤミという奇怪な取引関係がつきまと....
アンゴウ」より 著者:坂口安吾
タカ子はそれを教えられており、自分だけが知らないのかとも考えたが、二十年ちかくも史書に親しんでそれらしい故実を読んだこともないから、たぶんそうでもないのだろう。....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
しがちであるから、たしかに自衛の必要があった。また上野(コウズケ)というところは史書によると最も古くから武の伝統ある一族が土着していたところで、都に事があると上....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
い得る。この物語によって読者は絵画的に具象化されたかの革命とその時代とについて歴史書以外の知識と感銘とを得るであろう。その意味で、この小説は、人類の歴史が過去に....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
えて諸国をまわり、この山奥の手長神社に住みつくことになった。 しかし、日本中の史書や軍書をひもといても、調多羅坊はでてこない。それどころか、とにかく一人の山法....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
天皇の皇后たりし女帝(と云っても持統帝ではなくその妹帝である)のヘンサンを命じた史書だから、万事話が天武側に有利につくられてるのは自然であろう。いったん古事記を....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
されたが、そのはるか以前からの当時の大陸文化をたずさえて日本に移住していることは史書には散見しているところで、これらの史書に見ゆるものは公式の招請に応じたものか....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
有するに至った時には、普通の大学と分れて、普通の大学は大学頭を戴いて法政、暦数、史書などの研究をする。仏教の方にも法相衆、三論衆、華厳衆など部門を分っていた。 ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
が百首も切り棄てたということは、『百練抄』に載っているのだが、これは最も信ずべき史書であるから、事実に違いない。そして、佐渡院のお歌を入れるなら相談せよという仰....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ルーデンドルフの回想録は所有されており、広く読まれている。これらの図書は立派な戦史書である。一家の主婦すら相当に軍事的知識を持っていることは私の実見せるところで....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
だ式亭の印のある此書は恐らくは唯一と見てもよいであろう。 今その体裁を見れば、史書に記載してある通り、赤色若しくは樺色の半紙大絵入り五冊本で、各十二、三枚で各....