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史略
「史略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
史略の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
」  と一人が言出したのが始まりで、食慾の話がそれからそれと引出された。 「十八
史略を売って菓子屋の払いをしたことも有るからナア」 「菓子もいいが、随分かかるネ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
てまず片仮名の字形を教え、それより習字本を授けよ。地図を示せ。地球儀を示せ。日本
史略および万国地誌略を問答せよの類だ。試みに半蔵は新刊の小学読本を開いて見ると、....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
五八 自由  安政四年に、米人|裨治文《ブリッヂメン》が上海において著した「聯邦
史略」という本に、始めて freedom または liberty の訳語として自....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
国《つしまのくに》より金を貢す、よって年号を大宝《たいほう》と改むということを国
史略を読んだから私共は知っています。なにしろ金は天下の宝でございますから、私共が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
鞋《わらじ》をつくりながら、つくづくとそれを考えているところであります。  十八
史略までは素読《そどく》を授かった覚えのある七兵衛は、「我をして洛陽負郭二頃《ら....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れ儒者だと孔明が言わずや 春秋左伝に通鑑綱目《つがんこうもく》 史記や漢書や元明
史略《げんみんしりゃく》を 百たび見たとて千たび見たとて 生れついての馬鹿は直ら....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たかも綱目の意義と同じであるから、これも好んで読んだ。その後に出た岩垣松苗の『国
史略』は随分初心者に読まれた物であるが、私は北朝を正統としてあったから、その書に....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
は返せる。  今見たい本は、『帝国文学』の発行所から出るもので物集博士の日本文明
史略、長岡博士のラジュウムと電気物質観、鳥居氏の人種学、平塚学士の物理学輓近の発....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
、二歳の時には、県令学務委員等の臨《のぞ》める試験場にて、特に撰抜せられて『十八
史略』や、『日本外史』の講義をなし、これを無上の光栄と喜びつつ、世に妾ほど怜悧な....
「日記」より 著者:宮本百合子
を充たして居る不変のエネルギーに祈る。 一月九日(日曜)  〔読書〕文法、「十八
史略」、「人及芸術家としてのトルストイ並にドストイェフスキー」   今日は実に私....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ふって「手水などが要るものか。稽侍中の血、洗う勿れじゃ。」という。わたしも『十八
史略』ぐらいは読んでいたので、稽侍中の血洗うなかれの故事ぐらいは心得ていたが、そ....
「想い出」より 著者:上村松園
嶺先生の御紹介で、衣の棚の市村水香先生の漢学塾に通いまして、『左伝』とか、『十八
史略』とかの輪講を受けました。『左伝』は特に好きで、その時分、都路華香さん、澤田....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ら非常な影響を受けたことは事実で、父も流人の漢学の素養のある人から日本外史、十八
史略などを教えられたそうだ。私は母とともに十三歳までこの三宅島で暮した。三宅島時....