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「史観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

史観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に――我我は誰でも我我自身の持っているものを欲しがるものではない。 唯物史観 若《も》し如何なる小説家もマルクスの唯物史観に立脚した人生を写さなけれ....
想片」より 著者:有島武郎
産党宣言」は暗黙の中にこの気持ちを十分に表現しているように見える。マルクスは唯物史観に立脚したと称せられているけれども、もし私の理解が誤っていなかったならば、そ....
虚構の春」より 著者:太宰治
ると思っているのか。(一行あき。)裏切者なら、裏切者らしく振舞うがいい。私は唯物史観を信じている。唯物論的弁証法に拠《よ》らざれば、どのような些々《ささ》たる現....
ふもれすく」より 著者:辻潤
ビキが宣伝ビラで、無政府主義が暗殺で、資本家が搾取で、プロレタリヤが正直で、唯物史観がマルクスで、進化論が猿で、大本教がお筆先で、正にあるべきはずなのが大地震だ....
錯覚自我説」より 著者:辻潤
思想を知ることが出来る。 現代はまことに形而下的時代である。功利主義万能、唯物史観全盛時代である。この時にあたって、古谷氏の如き偉大なる形而上的ドン・キホーテ....
東京八景」より 著者:太宰治
という事実をも、大いに重要な一因として挙げなければならぬ。なお又、年齢、戦争、歴史観の動揺、怠惰への嫌悪、文学への謙虚、神は在る、などといろいろ挙げる事も出来る....
獄中消息」より 著者:大杉栄
書の)、ワイニフンド・スティブン著、フランス小説家。 仏文、ラブリオラ著、唯物史観。ルボン著、群集心理学。 独文、ゾンバルト著、労働問題。菜食主義(ドクトル....
学生と教養」より 著者:倉田百三
には著書『倫理学』があり、マルクス主義運動家時代のカウツキーにさえ『倫理学と唯物史観』の著があるくらいである。ドイツ無産政党の組織者であったラサールには倫理学的....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
て今日までたどってきたかということを観察するのは社会科学上の観察であります。唯物史観というものはそういうような見方であります。そういうことは非常にたいせつであり....
悲願に就て」より 著者:坂口安吾
た、と彼は述懐しているが、彼の個人主義的な懐疑思想というものは畢竟するに、彼の歴史観が、制度は人間そのものを革めはしないと信じていたことに起因すると見るのは不当....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
うに思いこまれている現代日本の在り方や常識がナンセンスきわまるのですよ。この原始史観、皇祖即神論はどうしても歴史の常識からも日本の常識からも実質的に取り除く必要....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
う風に見るのは、今からいえば記録だけにたよりすぎて、真実からはなれすぎた素朴な歴史観に過ぎないし、第一和歌という観念はまだ影だに見えなかったときなのであるが、し....
反キリスト教運動」より 著者:小川未明
思っていない。人間性というものが、科学との間に矛盾を来たすとも考えていない。唯物史観は真理であるけれども、人間の精神的の飛躍がなかったら創造されぬ如く、感情の真....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
、こういう問題もいろいろに取扱われて来た。いわゆる左翼思想の流行につれて、特殊の史観にもとづく歴史の解釈が試みられたことも、注意しなくてはならぬ。しかしこれは、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
もちろん泥縄式の甚だしいものであったが、講義の中心をなす最終戦争を結論とする戦争史観は脳裡に大体まとまっていたので、とりあえず何とか片付け、大正十五年暮から十五....