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号令
「号令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
号令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
旗《はた》を片手に、日の丸の扇を打ち振り打ち振り、犬猿雉《いぬさるきじ》の三匹に
号令した。犬猿雉の三匹は仲の好《い》い家来《けらい》ではなかったかも知れない。が....
「少年」より 著者:芥川竜之介
かと学校帽をふりまわしている。
「開戦!」
画札《えふだ》を握った保吉は川島の
号令のかかると共に、誰よりも先へ吶喊《とっかん》した。同時にまた静かに群がってい....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
狽《ろうばい》したように姿勢を正した。同時に大勢《おおぜい》の兵たちも、声のない
号令《ごうれい》でもかかったように、次から次へと立ち直り始めた。それはこの時彼等....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
いろう》の名や刻みたるべし。 馬車はこの怪しき美人をもって満員となれり。発車の
号令は割るるばかりにしばらく響けり。向者《さき》より待合所の縁に倚《よ》りて、一....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
っております。日本の軍隊は西洋流を学んだのですから自然の結果であります。たとえば
号令をかけるときに剣を抜いて「気を付け」とやります。「言うことを聞かないと切るぞ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ケがみなにげてしまいますぜ」 「よォし、あみを引けーッ」 二等運転士が勇ましく
号令した。 船内はどこでもここでも、サケの話でもちきりだった。 「今晩の食卓に....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
が停ったり動いたりする度毎にヨロ/\する、其間には車掌が『御懐中物の御用心!』と
号令を掛ける。足を踏まれまいと用心し、ヨロ/\しまいと用心し、懐中物を掠られまい....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ぢまった。 救援隊長テッド博士は、九台の艇にたいし、全艇照明を命じた。 この
号令が各艇にとどくと、九台の救援艇の全身は光りにかがやいて明かるく巨体をあらわし....
「海底都市」より 著者:海野十三
て、やっとそれをこらえた。 ひしめきあう魚人たちは、急にしずかになった。誰かが
号令《ごうれい》をかけたようでもある。 そのとき僕の耳もとで、僕に分かる言葉が....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
月艇は奮戦を続けることにもきめられた。 午前五時。正確なその時間に、左倉少佐の
号令一下、まず噴射艇彗星一号が、するどい音を発して、さっと空中にとびあがった。山....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ながめつくしたことでした。 「立ちうち! 構え!」 大尉はやっとわれにかえって
号令を下しました。だが、今さらうしろから撃ってみても、どうにもならぬことを知ると....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
たちはこの最新の海の怪物の見学をする予定だった。 艦内では、いよいよ繋留用意の
号令が出て、係の兵員は眼のまわるような忙しさだ。 午前十時四十八分、須磨明石の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
となり、ついでイスラエルの万軍を指揮する大王となり、ついで予言者達の肉体を通じて
号令をかける大暴君となり、最後に神は、愛の権化として崇拝の中心とせらるるようにな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た。当時の青年は皆その風を望んで蘇峰に傾倒し、『国民之友』は殆んど天下の思想界に
号令する観があった。二葉亭もまた蘇峰が高調した平民主義に共鳴し、臂を把って共に語....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
隊戦術の実際の指揮は恐らく中隊長に重点があったのであろう。横隊では大隊を大隊長の
号令で一斉に進退せしむる事はほとんど不可能とも言うべきである。しかし当時の単位は....