号哭[語句情報] » 号哭

「号哭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

号哭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
李陵」より 著者:中島敦
海の滸《ほとり》に到《いた》ってこのことを告げたとき、蘇武《そぶ》は南に向かって号哭《ごうこく》した。慟哭《どうこく》数日、ついに血を嘔《は》くに至った。その有....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
立ての妻君を犠牲にして計劃した必死の事業が、ミスミス駄目になって行くのだから……号哭、起つ能わずとあるが道理千万……遂に思えらく、吾、一度天下のために倫常を超ゆ....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
い性格らしく、一種の痴呆患者か何ぞのようにボロボロと涙を流して「マリイマリイ」と号哭するばかりで、何が何だかサッパリ要領を得ない。 そこで倫陀院長が気を利かし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
った。 年を経て、その娘は死んだ。三つの蛟は又あらわれて母の墓所に赴き、幾日も号哭して去った。その哭く声は狗のようであった。 秘術 銭塘の杜子恭は秘術....
男女関係について」より 著者:大杉栄
盲目と醜悪とによって、僕自身までが、本当の盲目と醜悪とに陥ってしまう。 彼女は号哭する。そして僕もまた、彼女の側に倒れて、歔欷する。 野枝さん。 かくして....
三国志」より 著者:吉川英治
、水はすでに秋冷の気をふくみ、黒い八哥鳥がしきりと飛び交っていた。 ――諸軍|号哭の声やまず。 と、原書は支那流に描写している。初夏、麦を踏んで意気衝天の征....