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「司令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

司令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
お時儀」より 著者:芥川竜之介
動悸《どうき》などの高ぶった覚えはない。ただやはり顔馴染みの鎮守府《ちんじゅふ》司令長官や売店の猫を見た時の通り、「いるな」と考えるばかりである。しかしとにかく....
将軍」より 著者:芥川竜之介
れい》でもかかったように、次から次へと立ち直り始めた。それはこの時彼等の間へ、軍司令官のN将軍が、何人かの幕僚《ばくりょう》を従えながら、厳然と歩いて来たからだ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
廷に出入し、往々『天の秘密の司官』という官名で奉職していた。彼らの位階は近衛兵の司令官や枢密顧問官(『王室の秘密の司官』)と同様であった。そしてこれらの高官と同....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
が、儂達には永年馴染の、非常に使いよい飛行機だった。当時儂の配属は、第十三戦隊の司令で、僚機として、同型の戦闘機二台を引率していたのだった。わが青軍の根拠地の土....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
陸は、四十八時間順延となった由。 ◯十七日信州では「陸海軍に降伏なし、日本航空隊司令官」と伝単をまいたそうな。 ◯井上康文君の詩、昨二十五日夜放送さる。いやな気....
海底大陸」より 著者:海野十三
にうつった。 「へんなかっこうをしているが、しかしどうも潜水艦くさい!」 と、司令のラスキン大尉が双眼鏡を目におしあてたままさけんだ。 偵察機は、一たび怪物....
怪星ガン」より 著者:海野十三
な大爆発が起こり、そのために艇の後部はふきとばされてしまった。そのすごい光景は、司令艇の操縦室の映写幕にもはっきりとうつって、帆村も見た。見たは見たが、あまりに....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
決心した。 その手始めに、山岸中尉は決然として、こういった。 「帆村さん。私は司令に願って、明日、竜造寺兵曹長を救い出すために成層圏飛行をします」 「明日、あ....
火星兵団」より 著者:海野十三
。そのロケットは、アメリカのピート大尉の乗っているものであった。 「おい、宇宙艇司令所!」 と、丸木は電話を、別のところへかけた。 「はい、宇宙艇司令所です」....
怪塔王」より 著者:海野十三
てがっかりして艦の方にまいもどってきました。空中からの報告が発せられました。 「司令。追跡してみましたが、とても向こうの速度がはやいので、どうすることもできませ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
でいた」 「しかしなあ長谷部。そこのところをよく考えおかないじゃ、未来の連合艦隊司令長官というわけにはゆかないよ」 「うふ、未来の連合艦隊司令長官か、あっはっは....
中支遊記」より 著者:上村松園
には、日本の具足が一領飾られてあったようであった。 同じ南京では畑支那派遣軍総司令官閣下に御挨拶に参上した。後宮総参謀長その他の幕僚も御一緒であったが、畑大将....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ところへ田中織之進君が『国税庁設置の大蔵省設置法一部改正案の提案理由の中に“最高司令官の要求にもとづき……”とあるのを問題にしたらどうか』と提案、私がこれをタネ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
面軍を必要としありしも遂に、ここに着意する能わずして、第一・第二・第三軍を第二軍司令官に指揮せしめ、国境会戦にてフランス第五軍を逸する一大原因をなせり。 戦....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
… 両国橋の袂にある表忠碑も昔に変らなかった。表忠碑を書いたのは日露役の陸軍総司令官大山巌公爵である。日露役のはじまったのは僕の中学へはいり立てだった。明治二....