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司教
「司教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
司教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
反射していって、異様な和声を湧き起し、今にも、列拱から金色燦然たる聖服をつけた、
司教助祭の一群が現われ出るような気がするのであった。が、法水にとってはこの空気が....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
に、カーン、カーン、と天主教会《てんしゅきょうかい》の鐘がなるひびきを聞いた。大
司教《だいしきょう》さまが、盛装《せいそう》をしてしずしずとあらわれた。と、下か....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
のでございますよ。猊下様は哲学者のディデロートが、あのエカテリーナ女帝の御世の大
司教プラトンのところへまいった話を御存じでございますか。はいるといきなり『神はな....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
。わたしは祈祷にその一夜を過ごして、まったく法悦の状態にあったのです。慈愛ぶかい
司教さまは永遠にいます父――神のごとくに見え、教会の円天井のあなたに天国を見てい....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
る人物で、レジオン・ドヌールの勲章を所有し、友人としては、二、三の大臣、一人の大
司教、多くの上院議員、文芸界や財界の著名な人々、などをもってると言い、ある有力な....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
底は少しも害せられないでいた。もとより、上に立つ人々から圧迫され、あらゆる行動を
司教らからうかがわれ自由思想家らからねらわれ、両者から争って思想を利用され自分の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
第一編 正しき人
一 ミリエル氏
一八一五年に、シャール・フランソア・ビヤンヴニュ・ミリエル氏はディーニュの
司教であった。七十五歳ばかりの老人で、一八〇六年以来、ディーニュの
司教職について....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
がブラッセルのリチモンド公爵夫人の家の舞踏会に行っていたことを話した。すると、大
司教めいた顔つきのあらあらしい武人であるスールトは言った、「舞踏会は今日だ。」皇....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
爵閣下は、八十五歳になって十五の蓮葉娘《はすはむすめ》と結婚された。ボルドーの大
司教だったスールディー枢機官の弟のアリューイ侯爵ヴィルジナル氏は、八十三歳で議長....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
唐草模様《からくさもよう》で飾りながら、つぎつぎにひろげて見せてくれた。若い娘、
司教のきらびやかな法衣、たけなわな戦争、響きと光とに満ちてる芝居、それからなお若....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
牙城が危胎に瀕していたのですからね。ですから、何んとはなしにその奇蹟と云うのが、
司教の奸策ではないかと思われて来るのですよ。そうして、此の事件にも、私は奸悪な接....
「決闘」より 著者:神西清
…学界の明星と教会の光明か……そうら、裾を引きずったハレルヤどのが、するすると大
司教に御昇進、まあさ、御手に接吻せにゃなるまい……それもよしよし……どうぞまあ…....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
本の布教がイエズス会に牛耳られているのが不満で、自己の所属するフランシスコ会にも
司教をおかせ、自分が
司教になりたい考えであった。両者の希望は食い違っているが、田....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
て獄を出ると、彼が第一に出会ったものは、すべてを神に捧《ささ》げつくしたミリエル
司教であった。そこに彼の第一の苦悶《くもん》が生まれる。神と悪魔との戦いである。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
テーブルの脚もとに、エセックスは膝まずき続けていた。何時間かの後、カンタベリの大
司教が気の毒がって、伯爵の起立を動議し、許された。後には倚りかかってもよいとされ....