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司法官
「司法官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
司法官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
いました。それは、大学時代に作ったたくさんのノートの中へ置き忘れたのか、それとも
司法官試補の時にむやみに追い使われた、ある地方の区裁判所の事務所のベンチに置き忘....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
が、実は僕すなわち浅間新十郎のことは、十日ほど前の官報を見て下さればよく分るが、
司法官試補という役柄に採用されたのだった。その試補というのは、検事とか判事とかの....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
いては、その時代に反逆する。 だから迫害されるのである。 法律は死物である。
司法官の優秀なる運用があって、はじめて活溌なる生命を持つ。 宗教といえどもそう....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
下八名の証人の喚問等を許可し、他は却下して閉廷した。 宮木判事は当時少壮有為の
司法官だった。本事件審理後彼は長く欧米に遊び、親しくかの地の司法制度を研究して、....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
しく事件を考え直したほうが得策だろうと思うに至りました。一般に現今の警察官にしろ
司法官にしろ、物的証拠のない場合、先入見に支配されて物的証拠をどこまでも探し出そ....
「惜別」より 著者:太宰治
く黙って居られた。やがて窓の方を見ながら、「私の知っている家で、兄は百姓、次男は
司法官、末弟は、これは変り者で、役者をしている、そんな家があるのです。はじめは、....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
ら犯行までの道行きをたとえ簡単にでも正確につきとめるためには、実は多数の警察官や
司法官の長日月の精査を要し、しかもそれでもなかなか容易にはすみからすみまで明白に....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
)と称して、犯罪を起訴するや否やは検事の自由裁量に一任されているものだと主張し、
司法官もまたその考えを実行していたのです。「便宜主義」と名を付ければいかにもいか....
「露の答」より 著者:坂口安吾
があった。そのうえ内務省と司法省とで管轄上のことから暗闘があって反内閣的火の手が
司法官内部に起ったから、この問題が刑法上の事件になった、そこで五郎兵衛は政界を失....
「稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
と助手のあとから、解剖室にはいりました。 解剖室の中には検事をはじめ、その他の
司法官、警察官など数人の人が、鹿爪らしい顔をして立っていました。京山は何となく気....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
部に入ってくる学生の場合は、一般に事情が著しく違うように思う。私などは、父が長年
司法官をしていた関係上、普通一般の学生に比べればかなり法学についての予備知識を持....
「三つの痣」より 著者:小酒井不木
色があらわれました。 解剖室の中には、白い手術服を着た私と助手と小使、その外に
司法官と警官が一人ずつ、容疑者を加えて都合六人|居りますが、決して口をきかぬこと....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
復だけは続けていたようでしたから、その十年ばかりの間に青年が、大学の独法を出て、
司法官試験にも合格して、大阪で試補をしていること、やがて本官に登庸されて、今では....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を、思い知らせられるではないか。空想の行く手に大きな出世の道が開けたのである――
司法官――国家の高官――親父と同じイングランドの大法官職も目の前にぶら下がってい....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
く知っていらっしゃるの? 新聞にはまだ何も出ていませんわねえ」 「あの当時、僕は
司法官だったからね、裁判所に始終出入りしていたので知っているんだよ」 「同じ強盗....