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司法省
「司法省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
司法省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
勤王派であったことは、新一郎の立場を有利にして、明治三年に彼は太政官に召されて、
司法省出仕を命ぜられた。 成田頼母を斬った六人の同志のうち、小泉主膳は長州の藩....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
霞町、浅草観音さま本堂、本郷三丁目より切通坂へかけて、秋葉原界隈、田園調布界隈、
司法省、茅場町、日本橋白木屋、高島屋の地下町の方面は次々と焼けたらしい。 ◯読売....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
た。本事件審理後彼は長く欧米に遊び、親しくかの地の司法制度を研究して、帰朝後現に
司法省内の重要なる椅子を占め、尚外務書記官を兼ねているのでも分る通り英姿颯爽、温....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら、勢力のある政治家はいかなる代償を払ってもこの国家の大事業に当たろうとし、従前
司法省にあった法律|編纂局を外務省に移し、外人を特に優遇し、外人に無礼不法の挙が....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
間の制度の寺子屋を初め、これで文部省式な画一教育と知識教育とを打破しようという。
司法省関係では皆川治広氏(当時司法次官)の大孝塾が出来上り、これも道場を設けて左....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
えのないものだけ名を書いて置いた」という仰せだった。その本は受取った。これからは
司法省の検閲を経る必要はない。直接ここへ持って来てくれ。至急送って貰いたい本は、....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
をなしえなかったのである。 その父が法律や規則などを煩さがっていながら、当時は
司法省に勤めていた。矛盾のようであるが、父の係りは営繕課であった。建築の方で起用....
「露の答」より 著者:坂口安吾
衛の醜態、不手際にも罪はあったが、元々内閣の成立に無理があった。そのうえ内務省と
司法省とで管轄上のことから暗闘があって反内閣的火の手が司法官内部に起ったから、こ....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
また関東地方一帯の戸籍の総録所も置いた。これは、いまの戸籍役場の元締めで、つまり
司法省の事務まで取り扱わせたのであった。 そして、総本山智恩院に対して増上寺を....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
いと思います。 現在わが国において法律がいかなる手続で作られるかというと、まず
司法省なりその他の役所で案を立てて議会に提出するのが普通の場合ですが、それからあ....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
の内幸町に行った。竹橋を渡って和田倉門をはいり、二重橋前を桜田門に出で、それから
司法省の前を通って行くのであるが、ゆる/\歩いていると一時間では行けなかった。人....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に教部省の一部分ありて、その国の宗教に関する事務を管理するなり。しかして教部省は
司法省と相合し、司法兼教部省と称するなり。 欧州にてヤソ教の次第に衰うる一例は....
「かもめ」より 著者:神西清
手に理屈をならべるがいいさ。人生の盛りを楽しんだ人だからね。ところが僕はどうだ?
司法省に二十八年も勤めはしたが、まだ生活をしたことがない、何一つ味わったことがな....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
の文化動員・思想動員・は、半官憲的勢力に委任されざるを得ないのである。 云わば
司法省系の一二の思想転向機関による思想活動は今無視しよう。又それに事実上深い関係....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
上に横しぶきにしぶくので、傘も何も役に立たなかったことを想い起す。たしかそこには
司法省だの裁判所だのがあったのを覚えている。私はそこを通って、八重洲橋に行ってい....