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各派
「各派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
各派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た。いかんせん、役所の空気はもはや事を企つるという時代でなく、ただただ不平の多い
各派の教導職を相手にして妥協に妥協を重ねるというふうであった。同僚との交際にして....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ひとのみち・など)。あそこに古神道的神学が働いていたとすれば、ここでは夫の代りに
各派神道的神学精神が働いているのである。尤もこうなると、もはや世間では哲学とは呼....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
心は成長し難いものである。 西洋における近代のあらゆる絵画の主義や傾向の新しい
各派の次ぎ次ぎと起って来た有様は、全く驚くべきものであった。それらはあたかも油絵....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
く見て取られる。曾て内務省警保局で(但し局長個人の名義に於てではあったが)、文壇
各派の作家を糾合して「日本文芸院」の創立を計画したことは、当時有名だった。この計....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
署名による反対決議文を手交した。この冬の議会には、この強制法に対する修正案が政党
各派の間から提出されそうである。 之に対して商工省当局は云っている。メートル法....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ら尋常な意味における内閣補強工作と見られたとしても仕方あるまい。 さらに貴族院
各派の代表や各政党の或る種の代表を選んだところを見ると、対議会政策としての内閣補....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
眼を以て観れば、一向取るにも足らぬ空夢、空想である場合が少くない。これと同時に、
各派の神学、各種の教会の唱えつつある教義が、その根柢に於て、格別|異ったものでも....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
序
ジャン・クリストフの多少激越なる批評的性格は、相次いで
各派の読者に、しばしばその気色を寄せしむるの恐れあることと思うから、予はその物語....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
ていましたが、私も社中の人達につらなって見に行ったことがあります。この会は京都の
各派の先生方からお弟子さん達まで一丸とした会で、殊に新年大会には皆きばって出品さ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
る。日本人は画の理解があればあるほど狩野派とか四条派とか南宗とか北宗とかの在来の
各派の画風に規矩され、雪舟とか光琳とか文晁とか容斎とかいう昔しの巨匠の作に泥んだ....
「随想」より 著者:上村松園
前に如雲社という会が京都であって、確か毎月裏寺町で開かれていたが、ここには京中の
各派の社中の方々が思い思いの出品もされ、私もそのいいのをよく見取りもさせて貰った....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の用に供うといえり。 英国中に行わるるところのヤソ教宗派は数百種あるうち、その
各派にて寺院、僧侶、信徒を統轄するの方法は、要するに三種の組織による。これを仮に....
「若き姿の文芸」より 著者:小川未明
た作家が各々異った意義と形の上で異った印象を人に与うるのに異論がない。 故に、
各派の芸術が主張する、主義、態度、即ち人生の批評に関しては容易に善悪を判ずること....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ことであります。誠に意義のある楽しい信行(信仰と修業)であります。 もし、各宗
各派の教義に殉うとしても、この基礎知識の了解があれば、大変楽であろうと思います。....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ような警察事故はほとんど聞かないのであります。エタはもと殺生の徒として、他の仏教
各派から多く排斥されましたが、それをことさらに収容したのは、親鸞聖人の一向宗であ....