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「合一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
芸には通じても彼等を生んだ祖国の文芸には通じていないと称している。 知徳合一 我我は我我自身さえ知らない。況《いわん》や我我の知ったことを行に移すの....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あげた。取り分けその娘の親らしい老人と供の男とは手を合わせて彼を拝んだ。船頭は乗合一同にひどくあやまって、ともかく向う岸まで船を送り着けた。 娘はさのみに弱っ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
祷をしたことのない人間であるのを知った。これからお前は前後もふらず、お前の個性と合一する為めにいそしまねばならない。お前の個性に生命の泉を見出し、個性を礎として....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
おいても同情心を害することはなはだしいものである。 芸術において、類縁の精神が合一するほど世にも神聖なものはない。その会するやたちまちにして芸術愛好者は自己を....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
所。 96 舞い男――イスラム教の教団の一つに歓喜して踊り狂うことによって神との合一の三昧境を現出しようとするのがあるが、この教団に属する修道者がカランダールで....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
務は、ほぼ尽されている。汝等は断じて、一宗一派のドグマに屈従してはならぬ。理性と合一せざる教訓に盲従するのは、人間の恥辱である。所謂啓示の中には、ある特殊の時と....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
けつけると、監督は防火扉の隙間に塗りこめる粘土をとりに駈けだして行った。こんな場合一人や二人の人間の命よりも、他坑への引火が恐れられた。それは今も昔も変らぬ炭坑....
明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
のは大正八年の十月で、燃料騰貴のために朝から湯を焚いては経済が取れないと、浴場組合一同が申合せて朝湯を廃止したのである。それが此頃は復活して、午前六時頃から開業....
山吹」より 著者:泉鏡花
いまの一合たっぷりを、もう一息にやったのかい。 人形使 これまでは雪見酒だで、五合一寸たちまちに消えるだよ。……これからがお花見酒だ。……お旦那、軒の八重桜は、....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
々は謂うまでもなく、見巧者をはじめ、芸人の仲間にも、あわれ梨園の眺め唯一の、白百合一つ萎んだりと、声を上げて惜しみ悼まれたほどのことである。 深川富岡門前に待....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
めに、港を出る汽船に故障が出来た。――(前刻友だちと浜へ出て見た、そういえば、沖合一里ばかりの処に、黒い波に泡沫を立てて、鮫が腹を赤く出していた、小さな汽船がそ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ゃあならん。それはごく記憶力の鈍いやつに対する特別の取扱いで、半年に五十枚ずつ都合一年に百枚だけ暗誦してその試験を受けさせるです。 もう十八、九歳から二十五、....
西航日録」より 著者:井上円了
授けて養育する所なり。また、貧民に飲食を施す組織あり。紅茶大碗半文、食品一文、都合一文半にて食事を弁ずべし。余輩ここに至り、四人にて満腹食を取りて一シリングにて....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
に見立てれば、一人の女性に恋をし向けられた場合と見て取ってもいいわけです。その場合一人の男性として取るべき態度はいかに。この問題解決の研究です。無論その男性が、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
てた。 大王は一部をザクセンに止めて自らシュレージエンに赴き、ラウドンと露軍の合一を妨げ、機会あらば一撃を加えんとしたが敵の行動また巧妙で、遂に八月中旬五万五....