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合併
「合併〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合併の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
いてしまった。彼が忘れるのは教科書だけでなく、例えば自然科学の時間などに、べつの
合併教室へ移動するのを忘れ、ぽかんとひとり教室に坐っていることがよくある。独逸語....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
島という町の近くの、越治村大字宇治というのにあった。今では、その越治村が隣り村と
合併して、神守村となっている、父の家は代々その宇治の庄屋を勤めていたらしい。 ....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
原虫を血球の中に発見しました。したがって、未亡人の死んだときにはマラリアの発作も
合併しているわけですし、またそのことによって未亡人が一日置きに、しかも同じ時間に....
「闘争」より 著者:小酒井不木
うした例はこれまでにもなか/\沢山あった。ところがこの二箇の、詮索を要せぬ事情が
合併すると、そこに、はじめて詮索に価する事情が起って来るのだ。この場合自殺者が、....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の東歌で、「右一首、上総国の歌」とあるのは、古え上総にも海上郡があり、今市原郡に
合併せられた、その海上であろう。そうすれば東京湾に臨んだ姉ヶ崎附近だろうとせられ....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
さんの写真は、しかしきっとして天の一角を睨んでいた。 (「光」昭和二一年五・六月
合併号)....
「三人の師」より 著者:上村松園
わらないすこぶる豪快なところがあった。 毎月十五日には鈴木百年・鈴木松年の両社
合併の月並会が丸山公園の平野屋の近くの牡丹畑という料亭で開かれたが、各自が自分の....
「江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
だとか聞いていますが、江戸でも盛んにその名を拡めています。これはかわうそと亀とを
合併して河童といっていたらしく、川の中で足などに搦みつくのは大抵は亀だそうです。....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
』――招待の芝居見物――初めて書く劇評――各社の劇評家――小芝居見物は破格 男女
合併興行の許可 岩井粂八――女団洲――突然の許可――何らの反響なし――老いたる女....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
奇兵隊の拠るところとなった。その後神仏分離の際に他に移され、後に大野村の松蓮寺と
合併してその寺を神護寺と呼ぶこととなった。今も寺名だけは存しているが、もとの寺は....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
との事を予告しておいたのであったが、たまたま同年九月の震災の影響で、同誌は本誌と
合併する事となり、自分の研究もつい心ならずそのままに放任されて、ついに今日に及ん....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
つ面」。 ○四月、博文館より『演芸倶楽部』第一号を発刊。三年の後、『演芸画報』に
合併す。 ○四月二十七日より二日間、帝国劇場にて自由劇場第六回公演。狂言は「道成....
「古事記」より 著者:太安万侶
失敗することを語る。速吸の門の物語の位置が地理の實際と合わないのは、諸氏の傳來の
合併だからである。―― カムヤマトイハレ彦の命(神武天皇)、兄君のイツセの....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
原の俗伝の起った場所であった。 小島は或いは単に島と云い、維新後付近の石原村と
合併して石島村と云い、今は吉祥院村の大字となっている。石原・佐比・久受原・荒木は....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
まず軌道に乗ったといえる。もっとも現在までの四十年間には、関東大震災、日本製紙の
合併、第二次大戦後の混乱とまだまだ多くの苦難が私を待ちうけていたが、三十歳までに....