合致[語句情報] »
合致
「合致〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合致の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
表情に何らかの高下があるだろうか。すこし例は違うが、小説「放浪」に描かれたる肉霊
合致の全我的活動なるものは、その論理と表象の方法が新しくなったほかに、かつて本能....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星星雲との衝突/星団及び星雲の銀河に対する関係/天体の成分と我々の太陽の成分との
合致/マクスウェルの説/輻射圧の意義/隕石/彗星/スキアパレリの仕事/ステファン....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
と宮島とが、同じ一つのことについて、僕等二人に対する怨みというか憎しみというかを
合致させたのは、ほぼこの辺からじゃなかろうかと思う。 そして、もう百方策尽きて....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
らに新しき実行を呼ぶ。そこにはもう単一な主観も、単一な客観もない。主観と客観とが
合致する。これがレヴォリユーショナリイとしての僕の法悦の境である。芸術の境である....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ったら、よもやあれほどのいたずらはせなかったであろう。たまたま斯うした二つの力が
合致したればこそ、あのような災難が急に降って湧いたのじゃ。当時の橘姫にはもとより....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
而」これもまた人生の一大悲哀だ。だから彼もそう考えて、実際どれもこれも聖賢の教に
合致していることをやったんだが、ただ惜しいことに、後になってから「心の駒を引き締....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
巧が施されていて、それが何かの意味ありげにも見えた。それが彼の趣味と性格の一面に
合致しているので、彼は更にこの古い鏡に対して一段の興味を増した。こうなると、どう....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
相違ということもあるだろう。あるいはまた音楽というものの性質上、選曲がぴつたりと
合致することは望み得ないのが当然かもしれない。しかし、どう考えたらこういう曲が持....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
の二作は、彼が彼の本領に即して融通無碍に仕事をしているし、形式と内容がぴつたりと
合致して寸分のすきもない。完璧なる作品という語に近い。 なお彼の作品に現われた....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
談だろうとも考えて。 「へへへへ」 「いや、ただ笑っていては困る。これは本気で掛
合致すのじゃから、チャンと胆を据えて掛ってくれねば、こちらにもいろいろと都合のあ....
「簡潔の美」より 著者:上村松園
います。 能楽における、この簡潔化された美こそ、画における押詰めた簡潔美の線と
合致するものであると思います。 簡潔の美は、能楽、絵画の世界だけでなく、あらゆ....
「無表情の表情」より 著者:上村松園
に立つと、顔上面なく、面裡人なしとでも申しましょうか、その面と人とが精神も肉身も
合致合体、全く一つのものに化してしまって、さながらに厳然たる人格と心格を築き出し....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
を生きた人間――つまり照日前の顔に描いてみた。 能面と狂者の顔の類似点がうまく
合致して、この方法は、わたくしの意図どおりの狂人の顔が出来たのである。 狂人の....
「魔性の女」より 著者:大倉燁子
ったら、私は死にますよ。死んだら、私の霊魂は直ぐあなたの肉体に入り、あなたの霊と
合致して、永遠に離れませんからね」 本庄は身ぶるいした。 「そんなに私が嫌いに....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
参者であり皇帝の信任も篤い紳士的将軍であったが機略を欠き、活気ある第一軍との意見
合致せず、いたずらに安全第一主義のために三軍を近く接近して作戦せんとし、遂に好機....