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合言葉
「合言葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合言葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青木の出京」より 著者:菊池寛
ション》はかなり素晴らしいものであった。天才青木! それは、雄吉のクラスだけでの
合言葉ではなくなって、ほとんど学校中全体にさえ承認を求めるようにまで進んでいった....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
水入腰に付申候事。 一、一切高声仕り候者これあらば、きつと成敗仕るべく候。 一、
合言葉、勝つかと答へ申す可く候。 とても縁起のよい
合言葉である。勝つかと言えば....
「志賀直哉氏の作品」より 著者:菊池寛
主義的な温味を感ぜずにはいられないだろう。世の中には、作品の表面には、人道主義の
合言葉や旗印が山の如く積まれてありながら、少しく奥を探ると、醜いエゴイズムが蠢動....
「超人間X号」より 著者:海野十三
いしながらたがいに身をすりよせた。それもそのはず、戸山少年が、ひらけゴマ、という
合言葉《あいことば》を口走った瞬間、目の前の壁がぽかりと音もなく、大きな口をあけ....
「天馬」より 著者:金史良
女も所詮は現代の朝鮮が生み出した不幸な女性の一人であるとも云えようか。口を開けば
合言葉である封建打破という若々しい熱情から、女学校を出るなり結婚問題さえふりきっ....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
を見付けて取り返すのさ。どうせ切り合いになるだろう。刀の目釘を湿すがいい。ええと
合言葉は『船と輿』だ。そうは云っても乱闘となったら、チリヂリバラバラに別れるかも....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
屋敷に一足ふみこめば、地獄の血の池地獄までさかおとしじゃ」 そういうことばが、
合言葉《あいことば》のように、左内村の中を何十ぺんとなく往復した。 この行方不....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
がら、しきりに司令部を呼びつづけた。 至急報告 “こっちは、軍団司令部だ”
合言葉の交換がすむと、司令部の通信兵は、名乗りをあげた。 “おう、しめた。こっち....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ぼうぼう、ぼうぼう、」 赤鬼が、 「ぐらッぐらッ、ぐらッぐらッ。」 と陰気な
合言葉で、国境の連山を、黒雲に背負って顕れた。 青鬼が、 「ぼうぼう、ぼうぼう....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
忠蔵であった。 「白糸」「削竹」のこの二つは、当時大阪を横行していた一群の怪賊の
合言葉であった。そうして慣用の符号でもあった。 白い糸屑を付けられた「者」は必....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
みだということを、私たちは肝に銘じて置こうと思う。 戦争が終ると、文化が日本の
合言葉になった。過去の文化団体が解散して、新しい文化団体が大阪にも生れかけている....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
イキで、こうとで、ひとがら」と云われた「いいおとこ」「いいおんな」に関する明治の
合言葉があったけれども、この「こうと」は「高等」で、こんなところに高等と当時はや....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
見よ。またその大胆さを見よ。 「思い切ってやって見ろ」というのが近代の機械術の
合言葉だ。高さ百メートルの海の入江に架けた長さ六百メートルの橋を考えて見ろ。やっ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
して、この儀式を通して人々に人格完成の希望を喚起せしめ、かつ自覚に便利な宗教的な
合言葉を与えて口に唱えしめ、以て現実生活に就かしめるのであります。しかし弘法大師....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
ジープの走り出す音が聞え、やがてそれが次第に遠ざかって、消えてしまいました。 『
合言葉を教えておこう』と云って、士官は一雄の耳に口を寄せました。 そのあとで、....