合邦[語句情報] » 合邦

「合邦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

合邦の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
の事件が出来した。というのは、文久二年の市村座の五月狂言は「菖蒲合仇討講談」で、合邦ヶ辻に亀山の仇討を綴じあわせたもの。俳優は関三に団蔵、粂三郎、それに売出しの....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
は不都合だし、第一、タカリが怖しいやね」 青木は遠慮なく上りこんで、 「とんだ合邦さね。やってきたのは娘じゃなくて、ジジイなんだとさ。ヤ、コンバンハ」 いく....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
見ても、われわれの心がほんとうに感動するのは犠牲の場面であります。この間も文楽の合邦で玉手御前が犠牲になるところを見ましたが、思想的に共鳴するとしないとにかかわ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
れたところがないのである。諦め深い人たちの侘び住居というようなところだ。浄ルリの合邦の婆さんみたいなのが同じような弱気の女中を二三使って、てんで能率的でない旅館....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
翌二十四年の一月には鳥越の中村座に出勤して、一番目の「八陣」で主計之助、中幕の「合邦」で俊徳丸、二番目の「忍の惣太」で松若をつとめていたが、舞台の活気はすこしも....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、店へ来る日もあれば、来ない日もある。――なんでも、神崎の遊女をひかせて、難波の合邦ノ辻あたりに囲っており、そこから通っているのだと、長屋中ではいっていた。 「....
原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
である。 私たちが「弓と鉄砲」の話をかつぎ廻っていた翌年には、独墺《どくおう》合邦という爆弾的宣言が、欧洲を一挙に驚愕《きょうがく》の淵《ふち》に陥《おとしい....