吉利支丹[語句情報] » 吉利支丹

「吉利支丹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉利支丹の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
ンポンのような擬声語は別である)。ただし、室町末期に国語に入った西洋語(主として吉利支丹《キリシタン》宗門の名目)にはパ行を語頭にも用いたらしい。 m音が語頭....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
んで睨み付けた。 「唐土渡来とは真赤な偽! これ貴様は邪教徒であろう! 白状致せ吉利支丹であろう!」 香具師は微動さえしなかった。透視光の穴へ片眼をあて、じっ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
知り、大いに怒って直ちにその者を斬罪《ざんざい》に申付けたが、その後ち思案して、吉利支丹《キリシタン》の目明し右衛門作という油絵を上手に画く者に命じて、火を盗み....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ついでにいうが、今いった先祖の与左衛門の時代は、島原騒動が治まった頃で、それ以来吉利支丹宗は厳禁で、その宗旨を奉ずる者を訴人すれば御褒美が出るという事までになっ....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
唯一なり、信ぜよ、神は産れず、産ず、神と比較すべきもの何らあることなし』と。――吉利支丹には非ず。有司放任す。信者|数多あり、いずれも謙遜」云々。 古い文献に....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
て、誰かが治めるだろう、恐ろしいのは外国だ! 恐ろしいのは異教徒だ! 憎むべきは吉利支丹だ! ザビエル、ガゴー、フロエー、オルガンチノこれら切支丹の伴天連共、教....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
いけない」 「ごもっともに存じます」 「外国渡来の悪宗教といえば、過ぐる年わしは吉利支丹信者の、貢という巫女を京都で捕らえ、一味の者共々刑に処したが……」 「こ....
柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
やつだ。阿蘭陀仕込みの西洋手品! 世間の奴らはこんなように云う。もっと馬鹿な奴は吉利支丹だと云う。ふん、みんな違ってらい! 本草学にエレキテル、機械学に解剖学、....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
ハライソ! ハライソ! ハライソと。そうすると姿が変わります」 「それじゃ貴様、吉利支丹だな!」 「旦那! お縄を戴きやしょう!」 次郎吉はパッと肌を脱いだ。....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
ことであった。 「おおこれは十字架の形だ!」 つづいて連想されたのは、ご禁制|吉利支丹のことであった。 「ううむ、それではこの邸は、邪教の巣窟ではあるまいか」....
秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
後そのマニラの使者の中の三人の宣教師が、人質として日本にとどまったのは、その実、吉利支丹布教のためであり、布教の真の目的は、日本侵略のためであることを探知し、宣....