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吉日
「吉日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吉日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、お節には嫁入りの支度として二百両を贈ることで、まず相談が纏まった。六月はじめの
吉日に、お節は鍋久の店へめでたく輿入れを済ませて、若夫婦の仲もむつまじく見えた。....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
がましゅうごわりますが、英吉君の母も、この御返事……と申しまするより、むしろ黄道
吉日をば待ちまして、唯今もって、東京に逗留いたしておりまする次第で。はあ。御令室....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
標を立て、誰が言い出したともなしにそれを髭塚と呼ぶようになりました。 そこで、
吉日を選んでかの木馬を社前に据えつける事になったのは十二月の初めで、近村の者もみ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
来る日来る日の退屈をどうして凌ぐか、これに悩まされる。 ところが今朝は如何なる
吉日か、私は不図四十年前に、金博士から聞いた疑問の民族の名を思い出したのであった....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
だと見える。真白な手拭が、」 と言いかけてしばらく黙った。 今年より卯月八日は
吉日よ 尾長蛆虫成敗ぞする 「ここに倒にはってあるのは、これは誰方がお書....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
、髪|一条の根にも血をお出しなすったろうと思いました――この祝言を守護する、黄道
吉日の手に感謝します。 けれども、それもただわずかの間で、今の思はどうおいでな....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
、いわれてお供に早がわり、いそがしかりける世渡りなり。 明治三十八乙巳年十月
吉日 鏡花 一 「はい、貴客もしお熱いのを、お一つ召上りませぬか、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
語るのもつらいのですが、私には幼い時から許嫁の人がありました。そして近い内に黄道
吉日を択んで、婚礼の式を挙げようとしていた際に、不図起りましたのがあの戦乱、間も....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れらの事情はもちろん判らない。 いずれにしても縁談は滑るように進行して、結婚の
吉日が切迫して来た。小野の話によって想像すると、お蝶の縁談がいよいよ決定すると共....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
れらの事情はもちろん判らない。 いずれにしても縁談は滑るように進行して、結婚の
吉日が切迫して来た。小野の話によって想像すると、お蝶の縁談がいよいよ決定すると共....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
をひそめたが、あとでその母の言葉をつくづく考えて、なぜだかはっとした。 二月の
吉日、式を挙げて、直ぐ軽部清正、同政子(旧姓都出)と二人の名を並べた結婚通知状を....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
を引いて吉凶を知り、暦日を繰って吉凶を卜することがあります。たとえば、何月何日は
吉日に当たり、何月何日は凶日に当たるといい、願成就日、不成就日等のことを示したる....
「迷信解」より 著者:井上円了
めて甲子の日に紂王を亡ぼしたというにつき、同じき甲子の日なれども、武王のためには
吉日となり、紂王のためには凶日となりたるわけにて、つまり、日に吉凶なき道理を示し....
「俗臭」より 著者:織田作之助
の女の方は綺麗な人でしょうか、云々。 千恵造の三度目の結婚式は、三月桃の節句の
吉日に挙行された。義理に迫られてという顔付きを千恵造はしていた。が、元来そういう....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
、二度と夫に会わないということと、赤ン坊に会わないという条件で話が纏まりました。
吉日を撰んで赤ン坊を私が引き取りにまいったのです」 「その赤ン坊ですね? 殺され....