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「吉本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉本の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭の偽映鏡」より 著者:佐左木俊郎
を失っているというような点もあるから、よほどその、気をつけないというと……」 「吉本《よしもと》! いったいどうしたんだよ。え? しっかりしろよ」 茶色の作業....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
れはどないや。モーデの祈りとはどないや」 「新聞記者にするのは惜しいですな」 「吉本興業に頼んでやると良えな」 結局、豹一の答案がいちばん出来が良かった。たと....
雑沓」より 著者:宮本百合子
「ああ電報が来て帰っちゃった」 きっちり襟元を合わせて絣の角袖を着、袴をつけた吉本も一緒に、茶を飲んだ。瑛子は、 「お父様、この方が吉本さんですよ、この間順ち....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
弘、沢木重武、斎田惟成、中尾庸吉、石橋勇三郎、上村又次郎、斉村霞栖、大賀小次郎、吉本董三、白木半次郎、大野仁平、同徳太郎、河村武友、林直規、尾崎臻、鬼木栄二郎、....
木の芽だち」より 著者:宮本百合子
巡り」という一つの文化上のタイプは出版から、娯楽から、あらゆる面に存在している。吉本興業のような漫才発明の興行者から、今度除名された講談社まで、彼等の尨大な富は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しいのみならず、そのままでは、斎藤の練兵館の名にもかかわる。そこで雪辱のために、吉本が出かけて行って、見事に仇を取るには取ったからいいようなものの」 と言いまし....
次郎物語」より 著者:下村湖人
の場合と誠吉の場合とは、かなり様子がちがっていることに気がついて来た。そして、誠吉本人がいつも警戒しているのは、お延でなくて謙蔵であることが、次第にわかって来る....
母たち」より 著者:小林多喜二
はそれをちアんと引受けた。淋しいだろうと云うので、泊りにきていた親類の佐野さんや吉本さんが、重ね重ねのことなので、強こうに反対した。だが、お前の母は、「この仕事....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
上級生の運動家で、男色家で、校内で一番幅を利かせていた野蛮な、横田という寮生を、吉本という通学生の硬骨漢が発頭になって、同級生一同とはかって校庭でリンチした事件....
金狼」より 著者:久生十蘭
ながれが淀みながら動いていた。ひとすじは角筈の歩道を下り、ひとすじは三越の横から吉本ショウのほうへ曲って、けっきょく駅のなかへ流れこんでしまう。新宿は憂いあるひ....
神経」より 著者:織田作之助
商人に貸して、そこではパンツのゴム紐や麻の繩紐を売ったりしていた。向いの常盤座は吉本興業の漫才小屋になっていた。 大阪劇場の裏の地蔵には、線香の煙の立つことが....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
正末年の上方落語界について言及しよう。 第三話 続落語家時代 戦後、吉本興行部の桎梏《しっこく》を離れた上方落語界だが、私が西下した頃の斯界は吉本の....
不在地主」より 著者:小林多喜二
村もそんな村だった。 岸野農場の入口に、たった一軒の板屋の、トタンを張った家が吉本管理人の家だった。吉本は首からかぶるジャケツに背広をひっかけ、何時でも乗馬ズ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
崇敬者も、ともに童女を用うるをよしという。 そのほか、肥前国|西彼杵郡高島村、吉本氏より報知せられたる仕方は、前述のものと別に異なることなし。ただ少々他の国に....