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吉見
「吉見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吉見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いまだに一人でいるようでございます」 「どこに奉公していたんです」 「雑司ヶ谷の
吉見仙三郎という御鷹匠の家にいたのだそうです。そんな訳で、わたしとは特別に心安く....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
が元就が陶に不快を感じた原因である。 そして機を見るに敏なる元就は、陶が石州の
吉見正頼を攻めに行った機に乗じて、安芸の桜尾、銀山等の城を落してしまった。 そ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
また之《これ》と時を同じくし、浜の倉庫をロ兵三名の破らんとするあり、出納局小使の
吉見これを発見し、土人コザテアンの協力によって格闘し、二人をとらえ、一人を逸せり....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
るさとは、十八歳からの二年間で、伸子は知りつくした。 伸子は一昨年から女友達の
吉見素子と暮しはじめた。佃との結婚はこわれた。いますんでいるのは駒沢だけれども、....
「道標」より 著者:宮本百合子
云って、瀬川は、
「どうか」
と、ゴルシュキナが書きいいように丁寧《ていねい》に
吉見素子(ロシア文学専攻・翻訳家)佐々伸子(作家)と口述した。
これで、伸子た....
「伸子」より 著者:宮本百合子
ックする音がした。 「はい、お入り」 若い女中が、伸子に挨拶し、取次いだ。 「
吉見さんがいらっしゃいました」 「まあ」 佐保子は椅子の上で体を揺るようにし、....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
(笛)中上正栄 ◇花盗人 (狂言)岩倉仁郎、高原神留、野田一造、城戸甚次郎、秋
吉見次、野村久、生熊生 ◇鞍馬天狗 白頭(シテ)前田利鬯 (シテツレ)石蔵利吉、....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
県からこの村へ割当てしてきた部屋の広さは十分にあると思う」 北岸に賛成したのは
吉見だった。この二人に賛成する者が、外にも五六人あった。それらの人たちは、いずれ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
つ》かったのみならず、文明十九年の十一月に義尚はわざわざ江洲鉤りの里の陣からして
吉見六郎を使として京都なる実隆のもとへやり、その詠んだ歌に雁一双を添えて贈り物に....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
案内記の体裁をなしている。その夜は野口屋に戻って一泊。五日は登山して、湯元温泉の
吉見屋に泊まる。日光の奥で夜は寒く、「行燈にわびし夜寒の蠅ひとつ」の句がある。 ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
の頃は開けませんから、湯場も鶴の湯と川原の湯と二ヶ所で、宿屋もあります。其の中に
吉見屋という宿に泊りましたが、道連は堺屋傳吉という岸田屋の宇之助と旅商人仲間で、....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
ようなり。深谷に着きて汽車に打乗り、鴻巣にいたりて汽車を棄て、人力車を走らせて西
吉見の百穴に人間の古をしのび、また引返して汽車に乗り、日なお高きに東京へ着き、我....
「切支丹転び」より 著者:田中貢太郎
家臣に、 「聞くとおりの曲者じゃ、手落のないように召捕ってまいれ」 忠隣の忠臣
吉見太郎左衛門は、所司代庁の捕卒を五六人|伴れ、訴人の僧侶を案内にして九条のほう....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
(追補)前号所載「徳川時代の諸国の産所」の表の中へ左の一項を補う。 丹波氷上郡
吉見村大字梶原の支村にもと産所という二十戸高十三石余の一部落があった。この地は陰....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
、矢っ張、わたしにはその町々がなつかしい…… 何故だろう? そこには仕出屋の
吉見屋あっていまだに「本願寺御用」の看板をかけている、薬種屋の赫然堂あっていまに....