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吊り手
「吊り手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吊り手の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地上」より 著者:島田清次郎
――冬子と言ったね」 「はい」 この部屋と簀戸越しの次の室にこの時|蚊帳を吊る
吊り手の金環の触れ合う音や畳摺れの音が聞えた。簀戸が静かに開けられて、女中が手を....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
なり、 (騒ぐと、殺すぞッ)と、思わず一喝した。 手の匕首が、無意識に、蚊帳の
吊り手をばらッと切って落した。同時に彼は、水底をゆく魚のように、真ッ青な波の下へ....