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同じく
「同じく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同じくの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
しょうぼだい》、頓生菩提。」
「次郎さんも、見えないぞ。」
「これも事によると、
同じくじゃ。」
太郎も死んだ。おばばも、もう生きてはいない。自分も、すぐに死ぬ....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
? 慶応《けいおう》か何か卒業してから、今じゃ自分の銀行へ出ている、年配も我々と
同じくらいの男だ。色の白い、優しい目をした、短い髭《ひげ》を生やしている、――そ....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ますのが、私《わたくし》の姉の一人息子で、若殿様とは、ほぼ御年輩《ごねんぱい》も
同じくらいな若者でございましたが、これを御奉公の初めにして、その後《のち》も度々....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
と同時に求馬と念友《ねんゆう》の約があった、津崎左近《つざきさこん》と云う侍も、
同じく助太刀《すけだち》の儀を願い出した。綱利は奇特《きどく》の事とあって、甚太....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
こまち》と云う人がいます。あの人を代りにつれて行って下さい。
使 年もあなたと
同じくらいですか?
小町 ええ、ちょうど
同じくらいです。ただ綺麗《きれい》では....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
る黄昏《たそがれ》の光の中に、蹌踉《そうろう》たる歩みを運んで行く。期せずして、
同じく憂鬱な心もちを、払いのけようとしても払いのけられなかったからであろう。自分....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
色が、いかにも落ついた、人なつかしい、手ざわりのいい感じを持っている。そうして、
同じく市《まち》の中を流れるにしても、なお「海」という大きな神秘と、絶えず直接の....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ぱすぱやりながら、
「あるいは百尺竿頭一歩《ひゃくせきかんとういっぽ》を進めて、
同じく屁を垂れるから、君も彼等と甲乙のない天才だと号するのも洒落《しゃ》れている....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
の秋の夕暮、われ独り南蛮寺の境内《けいだい》なる花木《はなき》の茂みを歩みつつ、
同じく切支丹《きりしたん》宗門の門徒にして、さるやんごとなきあたりの夫人が、涙な....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
ると姿が消えてしまう。声ばかりがのこる。)さあ、行こう。
A (マントルを着る。
同じく消える。声ばかり。)
夜霧が下りているぜ。
×
....
「少年」より 著者:芥川竜之介
すじは一体何でしょう?」
つうやは前のように道の上を指《ゆびさ》した。なるほど
同じくらい太い線が三尺ばかりの距離を置いたまま、土埃《つちほこり》の道を走ってい....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
っていると、公言したそうでございます。して見ますれば、第二の疑問は、第一の疑問と
同じく、妻がそれを意志したかどうかと云う事になってしまう訳でございましょう。所で....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ソサィティ会長の故クルックス、ソルボン大学教授リシエ博士(ノーベル勲章受領者)、
同じくローヤル・ソサィティ会長オリバ・ロッヂ卿……これら諸大家の足許にも及ばぬ者....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
一章 幽明の交通とその目途 問『現代はいかなる時か?』 新時代の黎明、今も昔と
同じく、他方に於てこれに反抗する魔群がある。世界の歴史は畢竟、善と悪との抗争の物....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
四月十六日にはベルギーのブラッセルにつき、オステンドから海を渡ってヂールに帰り、
同じく二十三日には既にロンドンに到着した。 ファラデーは再び王立協会に帰って、....