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同家
「同家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
し、師弟の契約をしたい心得で罷《まか》り出ましたので、実は彼《あ》のお隅と申すは
同家《どうけ》にいるから、段々それまア江戸子《えどっこ》同士で、打明けた話をする....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
校の夜間飛行挙行の一機が民家に墜落して、屋根を破ったのみか天井裏でラジオ研究中の
同家長男天野祐吉(二四)を惨死せしめた大椿事」という二つのニュースが、肩をならべ....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
った。 「お言葉の通りじゃ」 「しからば重ねて尋ね申す。貴僧は松江におわした時、
同家の山村武兵衛を打った覚えがござろうな」 さすがに老僧の顔色は変った。が、言....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、これがちょうど十八歳、内藤小町とうわさが高いほどな美人だそうなが、七つの年に
同家中の重役古島|五郎左衛門の長子六郎次といいなずけの縁を結び、その約束の印にと....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
屋の岩吉と申します、其の娘の菊ですが、その菊が死去りましたんで」 富「うん、菊は
同家中に奉公していたが、少々仔細有って自害致した」 縫「でございますけれども、こ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
がうかがわれただけだ。引札の説明では、建久四年、頼朝富士裾野、牧狩の時の仮家を、
同家の先祖、大外河美濃守がもらい受けて住家として、旧吉田の郷に置いたのを、元亀三....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
応じて、――夕食後の七時半から八時頃迄の間は、檀家葛城家の使者と会談し、それから
同家に赴いて枕経を上げ、十時過ぎ帰宅したと云う旨を述べ終ると、俄かに襟を正し威圧....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
この間に鵜飼吉左衛門様や、そのご子息の幸吉様や、鷹司家諸太夫の小林|民部輔様や、
同家のお侍|兼田伊織様などという、勤王の方々が幕府の手により、続々捕縛されまして....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
関係にある、近習役の鷲見与四郎であった。 見ればその他の武士たちも、ことごとく
同家中の同僚であった。 主税は唖然として眉をひそめたが、 「呆れた話じゃ、どう....
「鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
音響が起り同時に窓より朦々たる白煙の噴出するのを通行の者が認め直ちに駈附けたるに
同家の主人にして愛猟家たる近藤進(三〇)は全身に大火傷を蒙りて書斎の床上に打ちた....
「現場の写真」より 著者:小酒井不木
株式仲買人鈴木泰助は、自宅で何者かに殺されていることが発見された。発見したのは、
同家に居住している泰助の手代の甚吉であって、彼はその夜、泰助の命令で、十一時頃家....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
「既往のことはたいがい誤らざるも、将来のことは当たり難し」と。それはともかくも、
同家に一人の病者(別席に臥す)あり。その生死をうかがいしに、「本年某月某日に死す....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
濃屋に向った。ここらの町家は裏手に庭や空地を有っているのが習であるから、巡査等は
同家に踏込んで先ず裏庭を穿索した。が、縁の下にも庭の隅にも重太郎の姿は見えなかっ....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
社の祠官三浦憲郎君とともに、飯詰村中島の江畑新之助君の邸に案内せられて、この夜は
同家で一同御厄介になる。駅から江畑君のお宅まで約二十五町、生れて始めて箱雪車とい....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
懸りが少く、利益が多かったものだという。それを化粧という意味はわからぬ。 なお
同家文書の中に、「捨牛馬告知手数料申合せ」というのがある。 覚 一、男牛一....