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同年輩
「同年輩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同年輩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
めた覚えがありましたっけ。
「三浦は贅沢《ぜいたく》な暮しをしているといっても、
同年輩の青年のように、新橋《しんばし》とか柳橋《やなぎばし》とか云う遊里に足を踏....
「路上」より 著者:芥川竜之介
十
俊助《しゅんすけ》は眼を挙げた。と、果して初子《はつこ》の隣に
同年輩の若い女が、紺地に藍の竪縞《たてじま》の着物の胸を蘆手模様《あしでもよう》....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
、僕等は急に笑い声やけたたましい足音に驚かされた。それは海水着に海水帽をかぶった
同年輩《どうねんぱい》の二人《ふたり》の少女だった。彼等はほとんど傍若無人《ぼう....
「電報」より 著者:黒島伝治
、金比羅《こんぴら》さんの神主になり、うま/\と他人から金をまき上げている。彼と
同年輩、または、彼より若い年頃の者で、学校へ行っていた時分には、彼よりよほど出来....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
がつき始めた。 彼は、友人同士の情を、味わったことさえなかった。幼年時代から、
同年輩の小姓を自分の周囲に幾人となく見出した。が、彼らは忠直卿と友人として交わっ....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
し、むす子は妹のように労り、現に規矩男という怜悧な意志を持つこの若者までが、恰も
同年輩か寧ろあるときは年少の女性に向うような態度をかの女にとって当然としている。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
傭人の中で、最後に易介を見た者を捜してもらいたいのだ」
熊城は間もなく、易介と
同年輩ぐらいの召使を伴って戻ってきた。その男の名は、古賀庄十郎と云うのだった。
....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
のは、牛丸と岩太郎と白衣を着たすなわち「妙な人」とであった。 岩太郎は多四郎と
同年輩であった。人柄はまるで反対であった。真面目で熱烈で堅実でいかにも部落の若者....
「竹の木戸」より 著者:国木田独歩
同然の小屋があった。それに植木屋夫婦が暮している。亭主が二十七八で、女房はお徳と
同年輩位、そしてこの隣交際の女性二人は互に負けず劣らず喋舌り合っていた。 初め....
「小春」より 著者:国木田独歩
。 自分の書斎に入って来たるは小山という青年で、ちょうど自分が佐伯にいた時分と
同年輩の画家である、というより画家たらんとて近ごろ熱心に勉強している自分と同郷の....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
の敬意を表した。彼らのうしろに伯爵夫人の邸の者どもが続いた。その最後に伯爵夫人と
同年輩ぐらいの老婆が行った。彼女は二人の女に手を取られて、もう老いぼれて地にひざ....
「錦紗」より 著者:犬田卯
期おくれの烙印を捺される――誰も嫁にほしいと言ってくれる者がないのかも知れない。
同年輩の多くのものはすでに子供まで産んでいるし、ただの一度も結婚ばなしのないなど....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
琲店にはいった。ボックスでは、一人のまるで女の様な綺麗な肌をした色の白い、ぼくと
同年輩位の美少年が、セルの着物の袖から白い手をぬッと伸ばして房々とした髪の毛をか....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
たのかもしれない。 おりもおり、日露の役に出征していた次兄が戦傷がもとで病死、
同年輩の知人が常陸丸で戦死したことなどをきくと、私の若い血も躍り始めた。『そうだ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事ある者は必ず武備がある」のは特に日本国民たるの義務である。親の脛をかじりつつ、
同年輩の青年が既に職業戦線に活躍しある間、学問を為し得る青年は一旦緩急ある際一般....