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「同志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同志の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
《ねんぱい》である。その自ら「己《おれ》」と称する連中の口から、旅行の予想、生徒同志の品隲《ひんしつ》、教員の悪評などが盛んに出た。 「泉はちゃくいぜ、あいつは....
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
は幸い埃風《ほこりかぜ》も吹かない。僕等はこれから監獄《かんごく》の前へ、従兄妹同志《いとこどうし》結婚した不倫《ふりん》の男女の曝《さら》しものを見物に出かけるつもりである。…… (大正十三年三月)....
」より 著者:芥川竜之介
には縁の遠い交渉を重ねなければならなかった。のみならずそれ等の事件にからまる親戚同志の感情上の問題は東京に生まれた人々以外に通じ悪《にく》いこだわりを生じ勝ちだ....
河童」より 著者:芥川竜之介
らせるでしょう。しかしその効力もしれたものですね。なぜと言ってごらんなさい。官吏同志でも雌の河童は雄の河童を追いかけますからね。」 「じゃあなたのように暮らして....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
僕の友だちに、――この缶詰屋に聞いたんだが、膃肭獣《おっとせい》と云うやつは、牡同志が牝を取り合うと、――そうそう膃肭獣の話よりゃ、今夜は一つお蓮さんに、昔のな....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
を賞《ほ》め上げたって、現に価値が測定器に現われるのだから、駄目です。無論、仲間同志のほめ合にしても、やっぱり評価表の事実を、変える訳には行きません。まあ精々、....
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
》はいうし、欲は深いし、焼餅《やきもち》は焼くし、己惚《うぬぼれ》は強いし、仲間同志殺し合うし、火はつけるし、泥棒《どろぼう》はするし、手のつけようのない毛だも....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ほうらつ》を装って、これらの細作の眼を欺くと共に、併せてまた、その放埓に欺かれた同志の疑惑をも解かなければならなかった。山科《やましな》や円山《まるやま》の謀議....
猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
。――その話はいまさらしないでも好《よ》い。ただ猿を仕止めた後《のち》、蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着《ほうちゃく》したか、それを話すことは必要である。....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
しに相抱いて暮らしていることに驚嘆していた。が、彼等はどう云う訣《わけ》か、恋人同志の相抱いて死んでしまったことに驚嘆している。 作家所生の言葉 「振....
」より 著者:芥川竜之介
でございますから、元よりそんな事に耳をかす訳がございませぬ。そこで、とうとう、女同志のつかみ合がはじまりました。 「打つ。蹴《け》る。砂金の袋をなげつける。――....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
大粒な雨を蛇の目に受けて、一つ目の方へ足を早めました。実際その何分かの間は、当人同志は云うまでもなく、平常は元気の好い泰さんさえ、いよいよ運命の賽《さい》を投げ....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
こっちの議論が、向うの人に聞えたのに相違ない。そう思うと、僕はいいが、赤木は向う同志と云う関係上、もっと恐縮して然るべき筈である。 帰りに池の端から電車へ乗っ....
歯車」より 著者:芥川竜之介
。その息子は僕よりも若かったものの、殆ど僕にそっくりだった。のみならず彼等は恋人同志のように顔を近づけて話し合っていた。僕は彼等を見ているうちに少くとも息子は性....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
で、毎水曜日に集って、科学の研究をするのである。この外にもマグラース等六・七人の同志が集って、語学の稽古をして、発音を正したりなどした。 一方において、王立協....