同意[語句情報] » 同意

「同意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
憫《れんびん》を感じていたらしい。しかし伍長を怒《いか》らせないためにやはり僕に同意を表した。伍長も――伍長はしばらく考えた揚げ句、太い息を一つすると「子供のた....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
勿論私にしても格別釣に執着があった訳でもありませんから、早速彼の発議《ほつぎ》に同意して、当日は兼ねての約束通り柳橋の舟宿《ふなやど》で落合ってから、まだ月の出....
河童」より 著者:芥川竜之介
もこれは必ずしもトック一匹の意見ではありません。トックの仲間の詩人たちはたいてい同意見を持っているようです。現に僕はトックといっしょにたびたび超人|倶楽部《クラ....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
ゃ向うへ着くまでに、退屈死《たいくつじに》に死んじまうかも知れません。」 僕は同意した。 「まだ、ZOILIA の土を踏むには、一週間以上かかりましょう。私は....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
なり、我を拝せよと勧めしに、かの無量の安助の中《うち》、三分の一は「るしへる」に同意し、多分は与《くみ》せず、ここにおいて DS「るしへる」を初とし、彼に与せし....
忠義」より 著者:芥川竜之介
」 「いや、いや、隠居の儀なら、林右衛門の成敗とは変って、相談せずとも、一門衆は同意の筈じゃ。」 修理、こう云って、苦々《にがにが》しげに、微笑した。 「さよ....
想片」より 著者:有島武郎
ろう。 マルクスの主張が詮じつめるとここにありとすれば、私が彼のこの点の主張に同意するのは不思議のないことであって、私の自己衝動の考え方となんら矛盾するもので....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
板士官はこう言った後、気軽にまた甲板を歩きはじめた。K中尉も理智的には甲板士官に同意見だった。のみならずこの下士の名誉心を感傷的と思う気もちもない訣ではなかった....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ンドの星学者ピアッチ・スミス(Piazzi Smyth)の説は多くの自然科学者も同意したところである。この金字塔は、他の同種の建築物と同様に、その精密に正方形を....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
府|革命の事を告げて各国の承認を求めたるに、素より異議あるべきにあらず、いずれも同意を表したる中に、仏国公使の答は徳川政府に対しては陸軍の編制その他の事に関し少....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
処だなといったら、その人も思っていたことを言い現わしてくれたというように、心から同意していた。長く住んでいた処はどんな処でもそういう気持を起させるものではあろう....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
雄だ、自己の利害を顧みずに義務を果す英雄だと思った。 奥さんは夫と目を見合せて同意を表するように頷いた。しかしそれは何と返事をして好いか分からないからであった....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ってことだべい。」 と太郎右衛門が言うと、お神さんも、 「そんだ、そんだ。」 と同意を表しました。 二人はその晩、拾った赤児を替り番子に抱いて寝ました。赤児の....
茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
それがまた不思議にもよく正確な時刻に合うので、彼が昼飯にしたいと言うときは、私も同意して握飯を取り出して昼飯を済まそうとする。先ず二つに割って食べようとする握飯....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
活用すべく、幹部候補生の特別教育は極めて合理的であるが、猥りに将校に任命するのは同意し難い。除隊当時の能力に応ずる階級を附与すべきである。 序に現役将校の養成....