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同期
「同期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
しゅうもんじん》としてあったのですが。
その稲見の当主と云うのは、ちょうど私と
同期の法学士で、これが会社にも関係すれば、銀行にも手を出していると云う、まあ仲々....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
だったっけね。」
「うん、ここに開業している。」
譚永年《たんえいねん》は僕と
同期に一高から東大の医科へはいった留学生中の才人だった。
「きょうは誰かの出迎い....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ると、はたして強い応答があった。それを精密に調整してゆくと、像の縞が流れだした。
同期がだんだん合ってくると、スクリーンの上にひとつの映像が静止してくるのであった....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
いうと……」 「それは、世界各地からの気温報告を統計によって調べてみますと、例年
同期に比して、平均七度の降下を示しています」 「なるほど」 「ところが、われわれ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、帰って来なかった。一時間の時間が流れても、彼の靴音は、聞えなかったので、二人の
同期の友人は、云い合わせたように立上った。 「どれ、部屋へ帰って、今のうちに、辞....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
海上ビル、郵船ビル、歌舞伎座、新橋演舞場なども一部ないし大部を焼失した。 なお
同期間内の大都市空爆被害は、東京全焼二十五万七千戸、戦災者約百万人、名古屋全焼三....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
」と言った。二人は中立を誓った。で、僕はすぐに、まず大きな方の佐藤を呼び出した。
同期生じゅうで一番大きな男で、撃剣も一番うまかった。器械体操場の金棒の下へ連れて....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ることが出来た。論文はついに完成しなかった。復一よりも単純な研究で定期間に済んだ
同期生たちは半年前の秋に論文が通過して、試験所研究生終了の証書を貰ってそれぞれ約....
「我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
。馬の血統、記録などを、ちっとも研究せずに、馬券をやるのはばくち打である。 一、
同期開催済の各競馬の成績を丹念に調べよ。そのお蔭で大穴を一つ二つは取れるものであ....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
見えなかった。 そもそもこの「火の玉」少尉とよばれる六条|壮介と戸川中尉とは、
同期生だったのだ。そして嘗ては、ソ満国境を前方に睨みながら、前進飛行基地のバラッ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
狭いベッドの上にあぐらをかく。川上機関大尉は椅子にどっかと腰を下した。 二人は
同期の候補生だった。そして今も同じ練習艦明石乗組だ。 もっとも兵科は違っていて....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
先きへ一緒に連れてゆかれることになったのでございます。 わたくしは三津子さんと
同期生で、一緒に卒業式につらなったのですが、家庭の事情や何かでその翌年まで自分の....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
中央の美術愛好家や歴史家に全然知られていないタクミの名作や、大和の飛鳥や藤原京と
同期もしくはそれ以前の仏像すらも、どこかの名もない寺に隠されて忘れ去られているか....
「殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
無能を罵倒して止まない『あづま日報』の村井ではないか。 二木検事と村井記者は、
同期の、赤門出の法学士だった。学生時代から競争相手だったこの二人は、卒業間際に一....
「正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
する時、若い陸軍少尉が十四、五人の兵士を連れて通りかかった。彼は私が中学生時代の
同期生吉田君で、一年志願兵の少尉であるが、去年の九月以来召集されている。その吉田....