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「同種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同種の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
ているうちは、確に素晴らしく思ったが、実地に調べたり、研究する段になると、自分と同種の考案はすでにいくつも特許されていてたとえ自分の工夫の方がずっと進んでいるに....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しかもまた真実なエッダ(Edda)の世界伝説は、他の自然民族間に伝わったあらゆる同種類の伝説に比べてはるかに優れたものである。この美しいハイムダル伝説が暗示する....
海底大陸」より 著者:海野十三
、息をのんで博士の口をじっとみつめている。 「……これは、やはり、われわれ人間と同種の生物であると考えます」 そういいおわると、一座はたちまちさわがしくなった....
忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
いつもにこにこしているらしい。大津は無名の文学者で、秋山は無名の画家で不思議にも同種類の青年がこの田舎の旅宿で落ち合ったのであった。 『もう寝ようかねエ。随分|....
マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
英国人に売り渡した柔仏の朱丹は、ラッフルスから受取った六十万弗の中から二十万弗を同種族のものに分配して、残る十万弗で自分の墳墓を作った。自分は英国から二万四千弗....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
線のコイル)を平たいコイルに繋なぎ、また他のコイルは(前のと同じ長さのコイルで、同種な木の片に巻いた)電池の極につなぐ。しかし、見難いほど少しである。 「三十八....
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
ン女史であったと思う。女史の作『イニシャルズ・オンリイ』がそれだ。 右の着想と同種のものに、この氷柱の兇器が銃により発射されたり、投げつけられたり、或はまた、....
妖怪学」より 著者:井上円了
にその原因は、コックリに付するところのものを参考にして知るべし。 この棒寄せと同種類のものにて妖怪を招く法あり。その法は、児童五、六人相集まり、互いに手を取り....
迷信解」より 著者:井上円了
偽怪、誤怪を除きて、なおほかに真実の怪火があることは疑いない。しかし、その怪火と同種のものにても、平素見慣れたるものはだれありて怪しむものはない。例えば蛍火のご....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
役にも立たない空理空文である。欧洲列強間の利害は各々|相扞格していても、根が同文同種同宗教の兄弟国だから、率となれば平時の葛藤を忘れて共通の敵たる異人種異宗教の....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
いながら指さす我が足下には、何さま異形の者が倒れていた。先夜トムを殺した奴と確に同種類に相違ない。赭土色の膚で、髪の長い、手足の長い、爪の長い、人か猿か判らぬよ....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の法隆寺建築の頃に行われたものであった。したがってそれは太子時代のものではなく、同種の古瓦を出す軽寺などとともに、所謂白鳳時代の様式と見るべきものであるかもしれ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
これはネパール内に居るチベット人に対してやって居るのですけれども、人種として同種族でもありその言葉も同じである本部チベットの人も、それを見て幾分か喜ぶ。殊に....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り異なるにあらず、ただ発達に前後・東西の別あるによるのみ。しかして、その果たして同種の仏教なるゆえんは、仏教の原理とするところのもの(すなわち因果の理等)、古今....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
るかも知れん。」とまた一人がいった。 「だが、出雲系と天孫民族とはどうしても僕も同種属ではないと思う。素盞男命からして併合政策として、日本神話の大立物に祭り上げ....