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同窓
「同窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
切っているが、――」
「へええ、じゃあの若槻という人は、――」
「僕の中学時代の
同窓なんだ。」
「これはいよいよ穏《おだや》かじゃない。」
藤井はまた陽気な声....
「星座」より 著者:有島武郎
膚の下を力強く流れるのを感じた。
西山は奇行の多い一人の暴れ者として教師からも
同窓からも取り扱われ、勉強はするが、さして独創的なところのない青年として見られて....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
あるから、遂にどちらも信にはならぬ。 休題、南町の桐楊塾は、監督が祖母さんで、
同窓が嬢たちで、更に憚る処が無いから、天下泰平、家内安全、鳳凰は舞い次第、英吉は....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
自身、一人の紳士を連れて蒼徨としてやって来た。紳士と云うのは、白亭とは中学時代の
同窓で、いまは錚々たる刑事弁護士の大月対次だ。愛弟子の変死と聞いて少からず驚いた....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
度胸が据わってきたのであろう。 ――女流探偵作家|梅ヶ枝十四子は、先日女学校の
同窓会に招ばれていって、一本の福引を引かされた。それを開いてみると、沂水流の達筆....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
て刎ね附けましたが、密に思う処がないのではありませぬ。一体この男には、篠田と云う
同窓の友がありまして、いつでもその口から、足下もし折があって北陸道を漫遊したら、....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
ど日露戦争の頃でもあるから、自然戦争に関する画面が多かった。わたしは講堂の中で、
同窓の学生が拍手喝采するのに引ずられて、いつも喜んで見ていた。ところが一度画面の....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
だこれがあると何かにつけて不便を感ずるからだ。ところが、ここに意外にも何ほどかの
同窓生――頭の上にぐるぐると辮子を巻きつけた彼等がまずはなはだわたしを嫌い出し、....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
知己と迄言う程の深いものではなかったが、身寄のない直介の財産の良き相談相手であり
同窓の友であると言う意外に於て、だから大月は、夫人から悲報を真っ先に受けたわけで....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
素姓 中学時代の
同窓にNという頭のいい男がいた。海軍少尉のとき、肺を病つて夭折したが、このNの妹....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
からも山海数千里を距てて二人は片時も往復の書信を絶やさなかった。その頃の二葉亭の
同窓から聞くと、暇さえあると西へ遣る手紙を書いていたそうで、その手紙がイツデモ国....
「西航日録」より 著者:井上円了
して世間に公にすることは、最初より期せしところにあらず。しかるに、このごろ哲学館
同窓会諸氏、強いてこれを印刷せんことをもとめらる。余、ついにその請いをいれて、こ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
再び君に逢う、その意気ごみはいぜんとして雲をつき抜ける勢いがある。思いめぐらせば
同窓の士はほとんど死去しているのだ。ゆえに、二人長生の杯をかたむけて酔いを忘れた....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
のキリツとした佐太郎にちがいなかつた。 「田植済んだら、ゆつくり、一杯やろうな、
同窓生集つて――」 また後でというように言いすてて、もう背中を向けて行くので、....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
しばらく文通も杜絶えていて、私は森山の鉱山の在処を知らなかったので、私や森山とも
同窓の土田のところへそれをききに行った。土田は近郊に鉱山機械の工場を持ち、銀座裏....