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「同行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
スに開催される大規模な博覧会の協議のため急にそこに赴《おもむ》くようになったから同行しろというのでした。僕は旅行の用意はなんらしていなかったが、ここにアメリカニ....
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
知れねど、深い不快の念は禁じ得なかった。 予は渋川に逢うや否や、直ぐに直江津に同行せよと勧め、渋川が呆《あき》れてるのを無理に同意さした。茶を持ってきた岡村に....
高野聖」より 著者:泉鏡花
》へ帰省する私もおなじ処《ところ》で泊《とま》らねばならないのであるから、そこで同行の約束《やくそく》が出来た。 かれは高野山《こうやさん》に籍《せき》を置く....
婦系図」より 著者:泉鏡花
らその(お米は幾干だい、)と云うのだけは堪忍して頂戴な。もう私は極りが悪くって、同行は恐れるわ。」 「ええ、そうおっしゃれば、貴女もどうぞその手巾で、こう、お招....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
しゃれ。(目をこすりつつ撫子を見る)さて、ついでに私の意気になった処を見され、御同行の婆々どのの丹精じゃ。その婆々どのから、くれぐれも、よろしゅうとな。いやしか....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
芳名が列っていようと思う。私は、当日、小作の挿画のために、場所の実写を誂えるのに同行して、麻布我善坊から、狸穴辺――化けるのかと、すぐまたおなかまから苦情が出そ....
古狢」より 著者:泉鏡花
ものは伝統的につきものの――樹の下を通って見たかった。車麩の鼠に怯えた様子では、同行を否定されそうな形勢だった処から、「お町さん、念仏を唱えるばかり吃驚した、厠....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
思うと、掛釘が錆朽ちていまいものでもなし、控えの綱など断切れていないと限らない。同行はむしろ便宜であったが。 さて、旧街道を――庫裡を一廻り、寺の前から――路....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
りとすると、その後から、「待っていたんですよ。」という声は、令夫人。こんな処へ御同行は、見た事、聞いた事もない、と呆れた、がまた吃驚。三つ目の俥の楫棒を上げた、....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
――これを云った謙斎は、しかし肝心な事を言いわすれた、あとで分ったが、誘うにも、同行を促すにも、なかまがこもごも声を掛けたのに、小按摩は、おくびほども口を利かな....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
き、しっかりした男の声で、うしろからよびとめるものがありました。 「もしもし、ご同行、どこまで旅をしなさる。」 「あてもなくひろい世間へ。」と、ヨハンネスはいい....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ソサイテーの会長になった。しかし、健康が良くないので、再び大陸に旅行したが夫人は同行を承知しなかった。イタリアのローマで一度危篤に陥ったが、ゼネバまで帰ったとき....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の砲撃に与りたる或る米国士官の実話に、彼の時は他国の軍艦が行かんとするゆえ強いて同行したるまでにて、恰も銃猟にても誘われたる積りなりしと語りたることあり。以てそ....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
いて隙ですから、そこいら、御案内をしようというのですが、どうかすると、神社仏閣、同行二人の形になりかねませんよ。) (巡礼結構。同行二人なら野宿でもかまいません....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
におけるこの句が、 石山の石より白し秋の風 となっている。そうして、同じ那谷に同行した山中温泉の少年|粂之助、新に弟子になって、桃妖と称したのに対しての吟らし....