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「同量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かして、これらの物体は固体の皮殻をもっているから、太陽から受取っているとほとんど同量の熱を天の空間に放散し、そうすることによってほとんど恒同な温度を保っている。....
光と風と夢」より 著者:中島敦
の祝が、下痢のため一週間遅れて今日行われた。十五頭の仔豚の蒸焼。百ポンドの牛肉。同量の豚肉。果物。レモネードの匂。コーヒーの香。クラレット・ヌガ。階上階下共に、....
渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
れない。生活のために息子を働かせるのではない、という自信を持つ彼女は、殆ど正隆と同量の自尊心を以て、彼の地位を期待した。そして、三月ほど経つと、長兄の紹介で、正....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に開く程閾が下らない。つまり、戸を軋らさせずこの室に入る事の出来る者は、熊城君と同量以上――即ち朔郎か或は二人分以上の重量でなければならないのだ」 二人分――....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たをもたない。 私は音楽も絵にも文学にも実にこの強靭きわまりない高揚と、それと同量の深いブリリアントな忘我を愛するのだけれども。私の仕事が文字を突破してそこま....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りまね物が通用する点で。 牧谿《もっけい》の絵は、ドガなんかから与えられる力と同量のものを与えます。牧谿の絵、覚えていらっしゃる? これはお目にかけられるわね....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ちに、自分を引っぱり発展させるデモンをもっている人は実に稀ですね。よしんば、男と同量の其をもっているにしろ、自由に切磋琢磨する機会を失っているうちに、その可能も....
織田信長」より 著者:坂口安吾
れるものではない。信長には持って生れた野育ちの途方もないウヌボレがあった。それと同量の不安があった。このウヌボレをまことの自信に変えるためには、不安と同量の、他....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
に自分の物になる財産だということは一応筋が通っているが、正しい筋の裏側にはそれと同量の逆が含まれているのが当然である。殺さなければ財産を失う怖れというものは一ツ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
したのを見ると製造出来上がりの分量が、小麦粉、砂糖、バター、玉子などの原料と全く同量に出来上がっており、この売価は原料代のちょうど二倍になるという利益報告であっ....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
。まず腕から一ヴァース(約一合五勺)の瀉血をし、肩に傷をつくって吸いガラスでほぼ同量の血を絞りとる。法皇の頭を剃ってユーカリの油に芥子とアラビヤゴムを混ぜた発泡....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
版の第八章の終りから三番目のパラグラフの一部と一致する。) 『同数の個人に対する同量の純貨幣収入も、それが工業から生ずるものであるならば、決して同一の事情を伴わ....
ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
互に曲線的になるのだよ。曲線的ならば衝突してもよいのサ。何故というに、一直線上で同量の二力が衝突する時はともに無となって仕舞うが、曲線上で衝突する時は中々無にな....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
とあたわず、いかなる仁君ありて法律を設くるも、貧富貴賤の人をして、ことごとく同等同量の福利を得せしむることあたわず、必ずや一方に満足するものあれば、他方に満足せ....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
安政五)年正月江戸で調印された日米通商条約第五条で「外国の貨幣は日本貨幣同種類の同量を以て通用すべし」ときめたのだが、同種類の同量をもっては、金貨は金貨、銀貨は....