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名付ける
「名付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ア人が、もっと短い時間を測るに用いたものはクレプシュドラ(Clepsydra)と
名付ける水時計と、それからポロス(Polos)と名づける日時計である。後者は一本....
「地中魔」より 著者:海野十三
チリした機械が車上に積まれてあった。 「それから、この決死隊のことを地中突撃隊と
名付ける。隊長としては、この大江山が先頭に立って指揮をする」 ああ、大江山課長....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
期の風俗を描いた色刷りの浮世絵や単色の挿画を見て知っていた。いわゆる鹿鳴館時代と
名付ける和洋混淆の文化がその時期にあって、女の容姿にも一つタイプを作った。江戸前....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ああいう浮かれ野郎になっちまうんだ、はっはっはっはっは、それでここを『猿酒郷』と
名付けることにしたんだがね」 そういって尻ごみをする一同にはカッサバ澱粉のパン....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
生命の本態」を「大なる生命」と命名し、「個」の生命をそれと反対に「小なる生命」と
名付ける事とし、さて「大なる生命」なるものは成就に向かって未来|永劫流転に流転を....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ことである。その全部生命は知情意を統一せる不可分の有機的全体である。これを人格と
名付けるならば善とは人格の要求の実現である。けっして断片的なる官能的欲望のみの充....
「人造物語」より 著者:海野十三
というのは、チェッコスロバキヤの劇作家が一つの小説を書いたが、その中にロボットと
名付ける一人の人物が登場するが、それがあとの方になって、本当の人間ではなく、実は....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
葉の間を通して、お葉の体へ光の飛白や、光の縞を織っている。そのお葉は背中に藤八と
名付ける、可愛らしい小猿の眠ったのを背負い、顔を上向けて土塀の上を、思案しいしい....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
だそうで、上帝、旻天、皇天などとも、皇天上帝、旻天上帝、維皇上帝、天帝などとも、
名付けるそうでございますが、意味は同じだと存じます。天は唯一絶対ですが、その功用....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
遠するのであった。彼の流儀は神陰流ではあったが、事実は流儀から外れていた。むりに
名付けると秋山流であった。「飛込一刀」といわれたところの、玄妙な一手を工夫して、....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
と友の顔を凝視め、ややあって)「恋」だな? 清原……… 清原 人の世の言挙がそう
名付けるならば、それもよかろう。……石ノ上、僕は白状する。……僕は、……僕はその....
「おせん」より 著者:邦枝完二
く小豆大のかたちをつらねた影を、真下の流れに漂わせているばかりであった。 池と
名付ける程ではないが、一|坪余りの自然の水溜りに、十|匹ばかりの緋鯉が数えられる....
「キド効果」より 著者:海野十三
色艶のわるい指頭を Fig. 1 に近づけられて扨て仰有った。 「興奮曲線――と
名付けるわしの研究じゃ。どうしてこの曲線を画くか。それは|Z・F・P誌一九三〇年....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
この駅の所在は金沢町・飯詰村・金沢西根村の三町村入会地で、どの町村名を取って駅に
名付けるということも出来ず、磨った揉んだの揚句に、後三年の役の戦跡たる金沢柵址に....
「釜沢行」より 著者:木暮理太郎
瀑壺から始まるのであるが、此沢は釜より寧ろ滝の方が多いから、たる沢とか滝の沢とか
名付ける方が至当であるらしい。然し最初の瀑壺は大さといい深さといい又周囲の工合と....