名付け親[語句情報] »
名付け親
「名付け親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名付け親の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の大コレラが流行した時には、江戸っ子もこれには辟易したと見えて、小春とも梅川とも
名付け親になる者がなかったらしい。ころりと死ぬからコロリだなどと知恵のない名を付....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、手ん手に色々なお祝いの物を呉れて盛に芽出度がった上に、勃海使の何とかいう学者が
名付け親となって、呉忠雄と命名し、大袈裟な命名式を挙げて前途を祝福しつつ、唐津に....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
いかん、身体に障るからくよ/\せんが宜しいと云っているうちに産み落したから、私が
名付け親で、お前の孝の字を貰って孝太郎と付けてやりましたよ、マアよく似ておる事を....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、今日では殆んど何の意味もなしに、単に因習的にそう呼ばれているのであるが、最初の
名付け親は決して好意を以て活歴の名をあたえたのではなかった。それを伝播した人たち....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
て只今は小ヴラヂーミルの出生をひたすらに待つばかりでございます。畏れながら閣下に
名付け親を願い上げたく。……」 彼は実はヴラヂーミル四等賞のことを匂わしたので....
「落日の荘厳に似る」より 著者:吉川英治
きっとあの子は泣くだろうと思う。その後も会うごとに『おいくつ』『ご丈夫』と、この
名付け親はお忘れなくよくきいて下すったものだった。 それなのにこちらは常々気に....