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名作
「名作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
州先生はまた口を噤《つぐ》みました。
「これは?」
「これは癡翁《ちおう》第一の
名作でしょう。――この雲煙の濃淡をご覧なさい。元気|淋漓《りんり》じゃありません....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て行って、うまく話し込むんですね。このお方は書画が大変にお好きで、こちらに探幽の
名作があるということを手前の主人から聞きまして、ぜひ一度拝見したいと申されるので....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。杉本中佐遺稿の「大義」山岡荘八君著「軍神杉本中佐」江部鴨村著「維摩経新釈」、「
名作文庫」、「芭蕉の俳句評註」。そしていま涙香(黒岩)先生の「幽霊塔」を読みつつ....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
ょう。いかなる名人上手でも細工の出来不出来は時の運。一生のうちに一度でもあっぱれ
名作が出来ようならば、それがすなわち名人ではござりませぬか。 夜叉王 むむ。 か....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
まわった。そしてぜひ必要だと思うものを買い歩いた。 たとえばかれは十冊ぞろいの
名作小説文庫を買った。また愛曲集と画集を買った。それから工学講義録二十四冊ぞろい....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
が幾段も劣るものだと見分けて、手をつけないのだった。だから怪盗はこのルウベンスの
名作に必ずや手を出すにちがいないと思った。 だが彼は、北岡氏に対し、そのことを....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
薩である。 「お爺さん、ああ、それに、生意気をいうようだけれど、これは素晴らしい
名作です。私は知らないが、友達に大分出来る彫刻家があるので、門前の小僧だ。少し分....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
カナレイオ河岸の大邸宅に住んでいました。邸内は壁画や彫像をもって満たされ、大家の
名作のうちにはティチアーノ(十五世紀より十六世紀にわたるヴェニスの画家)の二つの....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
た。その広間の壁には、高価な絹のとばりや壁かけがかかっていました。壁という壁は、
名作の画でかざられていて、みるひとの目をたのしませました。こういう広間のいくつか....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
様であった。 日本は日本の国体がこういう国体である。万邦無比の国体だから古来の
名作だけについて考えてみても数々のものが古くから散じたり、滅びたりしないでちゃん....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
ざります。金、極彩色の、……は、そちらの素木彫の。……いや、何といたして、古人の
名作。ど、ど、どれも諸家様の御秘蔵にござりますが、少々ずつ修覆をいたす処がありま....
「山吹」より 著者:泉鏡花
して夫人のさしかざしたる番傘の中へ半身)純、これは舞姫ばかりらしい。ああ、人形は
名作だ。――御覧なさい凄いようです。……誰が持っていますか。……どうして、こんな....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
した。その時にふと思い付いたのが、この『修禅寺物語』です。 全体、かの仮面は、
名作か凡作か、素人の我々にはちっとも判りませんが、何でも名人の彫った
名作でなけれ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
していて一貫する脈絡を欠いている。が、各々独立した箇々の作として見ても現代屈指の
名作たるを少しも妨げない。強て評価すれば、第一編はマダ未熟であり、第三編は脂が抜....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
度に現れるところが特色である。しかし、いくら噴水といっても凡庸のでは駄目である。
名作になるとはじめてそれらが現れる――と。 私は「それは詩的象徴のお話しなんで....