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名刺入れ
「名刺入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名刺入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地獄街道」より 著者:海野十三
事情を一向持っていなかったということ。それからこれは附け足りだが、三人が三名とも
名刺入れをもっていて、直ぐに身許が判明したそうだ。 ビール会社では、こんな青年....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
二人に逢う。北穂高の取付きは非常に悪き道なり、途中迷うことも多からむ、石の祠あり
名刺入れの缶あり、自分もこれに名刺を入れ万歳三唱下山す。それより上下ガレ道ばかり....
「グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
リがわれを忘れて見とれておりますと、その人が受話器をことっと置いて、ふところから
名刺入れを出して、一枚の名刺をブドリに出しながら「あなたが、グスコーブドリ君です....
「涙のアリバイ」より 著者:夢野久作
する。 ……………………手袋を脱いで机の上に放り出し、続いてシガーケース、財布、
名刺入れ、ハンカチその他を投げ出し、両手を揉み合わせて疲れた表情……。 ●女中の....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
にも済まない顔になって、ハンカチで鼻や口のまわりを拭いていたが、やがて内衣嚢から
名刺入れを出して、その中の一枚を自分で来たという証拠に折り曲げて、女の前の丸|卓....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
器から一枚の紙をぬきだしてほっと一息つくと、その紙片を八つに折りたたんで、革製の
名刺入れのなかにつっこんだ。 「さあ、でかけよう」 伯父は寝衣をぬいで、外出用....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
見た着物を着て、右の手にいつもの小さいハンカチーフを持ち、左の手にやはりいつもの
名刺入れを持っていた。(ある婦人が八ヵ月前に
名刺入れを持って死んだことがあった。....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
れるのを、これまた趣味として好まなかった。 紳士は外套の内|衣兜から、ゆっくり
名刺入れを取り出した。一揖すると名刺を出した。 「私、佐伯と申します。最近|欧羅....
「オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
きないと思ったので、ソーンダイクは見ようとしなかった。ただ読書用の眼鏡、ナイフ、
名刺入れ、その他の小さい物を注意して見た。警部は時々尻目でソーンダイクを見ながら....