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名目的
「名目的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名目的の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
境が合理化され、啓蒙されるに及んで、とに角神学としての神学は科学的には殆んど全く
名目的なものとなった。 だが神学を
名目的ならしめた社会における合理意識は、却っ....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
に渡っているかというような領土問題などは、その時、道徳という観念の如何に対応する
名目的な問題になると云うことが出来るかも知れない。 道徳の領域は常識によると大....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
か文化的進歩とかいうことは、何等実質的な意義があったのではないのである。夫は全く
名目的な又は全く形式的な商標に過ぎなかったのだ。文化的自由ということは要するに教....
「再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
学の例の倫理道徳主義があったのである。教学という東洋文化乃至日本文化に特に著しい
名目的伝統が、何等か一応の文化的権威と生活上の真実を持つかのように、ボロを出さず....
「哲学入門」より 著者:三木清
同じ肯定的もしくは否定的関係にあるとき、真であるということができる。しかしそれは
名目的真理に過ぎず、その判断の実質的な真理性は何処にあるかと問われるであろう。こ....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
なければ、労賃の騰貴を伴わないであろう。労賃の騰貴はそれを受取る者によっては単に
名目的であるに過ぎない。それは穀物市場における競争を増加せしめ、そしてその終局的....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
で測定しても下落しないとしても、この場合、子供を養う能力は真実であるよりはむしろ
名目的となることは明かである。そしてこの能力が表面だけのものになり始める時にそれ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
関所に送って何分の処置を請うがよいという事であった。そこで私の人相風俗から国籍姓
名目的等すべてを詳しく記して、紹介状と共にビールガンジの関所の方へ送ってしまいま....