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「名答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名答の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女生徒」より 著者:太宰治
べてみたら、華麗のみにて内容空疎の装飾様式、と定義されていたので、笑っちゃった。名答である。美しさに、内容なんてあってたまるものか。純粋の美しさは、いつも無意味....
文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
あります。答案が有力であるためには明暸《めいりょう》でなければならん、せっかくの名答も不明暸であるならば、相互の意志が疏通せぬような不都合に陥ります。いわゆる技....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
と云わねばなるまい。吾輩は「はあ」と返事をした。少し間《ま》が抜けたようだが別に名答も出て来なかったから仕方がない。「あれでも、もとは身分が大変好かったんだって....
トカトントン」より 著者:太宰治
尋ねてみました。 「人生、それはわからん。しかし、世の中は、色と慾さ」 案外の名答だと思いました。そうして、ふっと私は、闇屋になろうかしらと思いました。しかし....
暗号数字」より 著者:海野十三
ホ N74P ↑↑ ヘト 帆村は、しきりと名答を考えつづけた。 ヘトが 74 と出ているから、ここへ覘いをつけなければな....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
考えていたが、すぐ、 「……千鳥ガ淵……」 顎十郎は、手を拍って、 「いや、ご名答。……俺のかんがえるところじゃ、隅田べり、千鳥ガ淵の近くで女どもが押しこめら....
三の酉」より 著者:久保田万太郎
すわった。……“いゝお天気ですわねえ”と、まず、君のほうからいった…… ――御名答…… ――女のほうから口をきられて、だまってる男はない。……すくなくも、“....