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「名臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
弟子」より 著者:中島敦
弟子が孔子に尋《たず》ねたことがある。泄冶の正諫《せいかん》して殺されたのは古の名臣|比干《ひかん》の諫死と変る所が無い。仁と称して良いであろうかと。孔子が答え....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ととなった。 三九 板倉の茶臼、大岡の鑷 板倉周防守重宗は、徳川幕府創業の名臣で、父勝重の推挙により、その後《の》ちを承《う》けて京都所司代となり、父は子....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の家は、父の洪皓をはじめとして、せがれの洪※、洪遵、洪邁の一家兄弟、揃いも揃って名臣であり、忠臣であり、学者であること、実に一種の異彩を放っていると申してもよろ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
宋人の小説にある報寃蛇の話に似ている)。 范祠の鳥 長白山の醴泉寺は宋の名臣|范文正公が読書の地として知られ、公の祠は今も仏殿の東にある。 康煕年間の....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
が、いいかげんに作ったものでないことは、おおよそ見当がつくことと思う。殊に一代の名臣ではあったが、その消極的政策と緊縮、節約主義とによって、浮世を暮らしにくく窮....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
いたら、もっと市中は平和だろうに。……ナーニ案外駄目かもしれない。名君でなければ名臣を、活用することは出来ないからな。……それはそうと今の老人、大岡家のどういう....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
あるいはまれに正直なる役人ありて賄賂《わいろ》の沙汰も聞こえざれば、前代未聞の名臣とて一藩中の評判なれども、その実はわずかに銭を盗まざるのみ。人に盗心なければ....
政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
よおう》を長く社会にとどめることなし。けだし暴君汚吏の余殃かくの如くなれば、仁君名臣の余徳もまた、かくの如し。桀紂《けっちゅう》を滅して湯武の時に人民安しといえ....
三国志」より 著者:吉川英治
な」 と、攻めあぐみながらも曹操は敵の防戦ぶりに感嘆したほどだった。 平時の名臣で、乱世の棟梁でもある雄才とは、彼の如きをいうのかも知れない。彼はまた、前線....