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「名著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名著の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
て、しかも形は、疑うべくもない癩潰瘍《らいかいよう》だった。現に仏医ショアベーの名著『暖国の疾病』を操ってみれば判るとおりで、それにある奇形癩の標本を、いちいち....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
く思われる。 英国人G・H・ダーウィン(G. H. Darwin)がその古典的名著中に述べたように、遊星系の進化には潮汐の作用が多大の影響を及ぼしたに相違ない....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
「どうしたのだ?」検事は吃驚して、詰め寄った。 「いかにも、表紙だけはレッサーの名著さ」と法水は下唇をギュッと噛み締めたが、声の慄えは治まっていなかった。 「と....
高島異誌」より 著者:国枝史郎
しめ居ります所、内容余りに僧家の事のみ多く、且、如何わしい説なども有って、聖賢の名著とは思われず、此儀如何にござりましょうか?」 「左様、名著ではござらぬの。取....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
今の博物書中の大著述の一つで、殊に日本に関する博物書としては今猶お権威を持ってる名著である。且初版以後一度も覆刻されなかった故、今日では貴重な稀覯書として珍重さ....
獄中消息」より 著者:大杉栄
したものとして、『謀反人の言葉』は現実の社会を批評したるものとして、ともにクロの名著として並び称せらるるものだ。 クロはいわゆる「科学的」社会主義の祖述者のご....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
株式会社ですが、このブーンとブーン先生との関係は分っていません。 ブーン先生の名著『パズル・ペーパーズ・イン・アリスメチック』は本当に愛すべき書物でありますが....
時 処 人」より 著者:岸田国士
「美味礼讃」で、プリヤ・サヴァランというフランス人が今から二百年前に書いた世界的名著である。 「美味の生理学」という傍題をもつこの書物の不思議な面白さは、読者が....
博物誌あとがき」より 著者:岸田国士
思いつきもあるにはあるがしかし、全体から言って、やはり、「古典」のなかに加うべき名著だと思う。 西欧には、わが俳文学の伝統に類するものは皆無だと言っていいが、....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
い合った。 明和尊王事件というのは「柳子新論」「院政記略」「省私録」等の名著を著わし、諸子百家の学に通じ、わけても兵学に堪能であった甲州の処士の山県大弐....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
時分漸と『種原論』を読んでるような始末で、あなた方英書をお読みになる方はこういう名著を早くから御覧になる事が出来るが、露西亜には文学書の外何にもないので三歳子も....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
浮雲』をもまた時代の産物以上の価値がないもののように軽視するものがあるが、外国の名著と比べたらあるいは余り多くを価値する事が出来ないかも知れないが、日本のとなら....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
田直二郎博士『日本文化史序説』、高野辰之博士『日本歌謡史』等を推したい。いずれも名著の誉れの高いものである。 中世というのは鎌倉時代・吉野時代・室町時代そして....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
ところまで書いてあるのである。この書は表面日蓮遺弟の、いわゆる六老僧なるものの連名著作となっておって、しきりに日蓮の聖徳を讃嘆したげに見せかけながら、内実は裏面....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
オン戦争に参加したクラウゼウィッツはナポレオンの用兵術を組織化し、一八三一年彼の名著『戦争論』が出版せられた。 6、一七九六―九七年のイタリア作戦 一八〇五....