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名言
「名言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
た。「一抔土未乾 六尺孤安在」の双句は天成のデマゴオクを待たない限り、発し得ない
名言だったからである。
わたしは歴史を翻えす度に、遊就館を想《おも》うことを禁....
「或る女」より 著者:有島武郎
…。話があるからと女にいわれた時には、話を期待しないで抱擁か虚無かを覚悟しろって
名言がありますぜ、ハヽヽヽヽ」
「それはあんまりなおっしゃりかたですわ」
葉子....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
な。右にすきあるごとく見ゆるときは左に真のすきあり――柳生《やぎゅう》の大先生が
名言をおっしゃっていらあ。捕物だっても、剣道だっても、極意となりゃ同じなんだッ。....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
も両様の意味がある。 ▲戸川秋骨君が曾て大久保を高等|裏店だと云ったのは適切の
名言である。 ▲其上に我々は市外に駆逐されるばかりじゃない。毎日々々高価な電車....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
めるばかりだ」 「それがいけない」と片足の吉次は、「崇めた後では穢すものさ」 「
名言」と小一郎は一笑してしまった。「君の人情観察には、徹底したものがあるらしい。....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
言には風流なるも多かれど、心はただ打見打思ふがまゝにこそよめれ」と云ってあるのは
名言だから引用しておく。なお、埴安の池は、現在よりももっと西北で、別所の北に池尻....
「人生案内」より 著者:坂口安吾
とするとゾオッと寒気がする。 雑種の犬か青大将が義理立てするばかりとはまことに
名言で、お竹も内々甚しく同感せざるを得なかった。なにもこう得意になってウチの亭主....
「光は影を」より 著者:岸田国士
そうともさ。あたしにや、自分の時代なんてものはなかつたんだもの」 これは皮肉な
名言であつた。彼も、多津も、顔を見合わせて、苦笑した。 一週間たち、二週間目が....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
私はジャンジャン横丁やストリップ劇場などでパンパンと労働者の罵倒の仕合いや弥次の
名言などを耳にし、なんとまア細いところまで適切に言いまわしていやがると大感服をす....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
るらしいが、それにしてもドストエフスキイの小説中に現れるノンダクレのセリフ以上の
名言卓説ではない。孔子サマ、ヤソサマの大教訓にヘダタリのあること十五万里。ただし....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
満足に書けるとは限らないのだ。平常は冗談口を喋らせると、話術の巧さや、当意即妙の
名言や、駄洒落の巧さで、一座をさらって、聴き手に舌を巻かせてしまう映画俳優で、い....
「孟母断機」より 著者:上村松園
れだけに、母親の責任の重大であることを痛感しないではいられない。 息軒先生のご
名言のごとく、賢母の子に愚なものはひとりもないのである。 昔から名将の母、偉大....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
うか、と云うんだよ。」 「どっちでも可いから、何しろ、まあお食んなさいよ。」 「
名言だなあ。」 八郎は肩をのめらした手で膝を敲いた。 「何事もこれ食うためだ。....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
言下に「書はその時々でいろいろである」と明白に仰せられた。これはたしかに芸術的御
名言であった。私もその座に居合わせたこととて、親しくこれを承り、感激に禁えなかっ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に、強の者であったが、また老年の為家をよくたすけてその道にも精しかったのである。
名言をのこしている。 先づ歌を詠まん人は、事に触れて情けを先として、物のあはれを....