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「名訳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名訳の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ふもれすく」より 著者:辻潤
・クインシイが倫敦で餓死しかけた時、彼を救ったのは少女の淫売婦であったことは僕の名訳『阿片溺愛者の告白』を読んだ諸者はつとに御存知のはずだが、僕が千束町流浪時代....
如是我聞」より 著者:太宰治
たためる滅茶もさることながら、また、原文で読まなければ味がわからぬと言って自身の名訳を誇って売るという矛盾も、さることながら、どだい、君たちには「詩」が、まるで....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
漁史のような人があって、レッシングの「俘」、アンデルセンの「即興詩人」、その他の名訳をつぎつぎに紹介せられたことも、当時の文学の標準を高める上に、少からぬ影響を....
読書法」より 著者:戸坂潤
だといえば、河上徹太郎氏のシェストーフ『虚無よりの創造』(芝書店版)の訳は流石に名訳だ。同じくシェストーフ『悲劇の哲学』(河上徹太郎氏・阿部六郎氏・訳・芝書店版....
ルバイヤート」より 著者:小川亮作
、十九世紀のイギリス詩人フィツジェラルド Edward FitzGerald の名訳によって、欧米はもちろん、広く全世界にその名を知られるにいたった十一-十二世....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
からこそ世界精神につよい響をつたえた。戦前、ヴァレリーの「ドガに就て」を訳して、名訳といわれた吉田健一という名を思いおこすと、こんにちの「英国の文学」だの、父親....
手づくりながら」より 著者:宮本百合子
本真理のおばあさんは明治初期の婦人英学者若松賤子である。このひとには「小公子」の名訳がある。おじいさんの巖本善治は、明治初期の進歩的女子教育家であった。おかあさ....
秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
秘伝の名訳 ――ボーマルシエ、辰野隆訳『フィガロの結婚』 岸田國士 外国作品の翻訳を....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
さて、エドモン・ロスタンという作家のことは、日本では、辰野、鈴木両氏の苦心になる名訳を通じて以外、あまり知られていないと思いますが、彼は、この「シラノ・ド・ベル....
岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
から近代劇全集が出ることになつて、私も岩田も二、三の訳を引受けた。 私は岩田の名訳「クノック」に文句なしに感服した。 新劇協会の指導を菊池から委嘱されたのは....
翻訳のむずかしさ」より 著者:神西清
ていたのじゃ間職に合うまい、と云《い》ってくれる友人がある。大そう御苦心で、さぞ名訳が……と迷惑そうにおだててくれる編集者もある。だがこっちは、別に凝りも苦心も....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
稲田の学生の領域である。私の同窓の友人で、かつてダヌンチオの戯曲フランチェスカの名訳を出し、後に冬夏社なる出版|書肆を経営した鷲津浩君も、一昨年からそこに江戸屋....