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「君臨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

君臨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
誘惑」より 著者:芥川竜之介
しい木の皮に鎧《よろ》われた幹は何も始めは現していない。が、次第にその上に世界に君臨した神々の顔が一つずつ鮮かに浮んで来る。最後には受難の基督《キリスト》の顔。....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星ほど回転速度が大きいことを見た。彼はこれらの衛星をトスカナ(Toscana)に君臨していた侯爵家の名に因んで『メディチ(Medici)の星』と名づけたのである....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
田医師は、盗みとった魔薬を悪用し、金と同じ手を用いて、カフェ・ゴールデンバットに君臨したのだった。幸い医者だった彼は、その後の中毒女たちに投薬することに非常に巧....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
狂学者フラマリオンすら語るところがないのだ。つまり、心霊現象でさえ、時間空間には君臨することが出来ても、物質構造だけにはなんらの力も及ばないことが判るだろう。と....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
原の神界から一|段降ったところが、取りも直さずわれわれの住む大地の神界で、ここに君臨遊ばすのが、申すまでもなく皇孫命様にあらせられます。ここになるとずっとわれわ....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
の人間は次第に殖え、ここに部落を形成った。 そこで壺皇子はその部落の帝王として君臨した。 部落は平和に富み栄え、壺皇子は数百年活き延びたが、天寿終って崩御す....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
ない。師弟となるべきものではない。相克するのは当然だ。基督といえどもユダの上へ、君臨することは出来ないだろう。ユダといえども基督の上へ、君臨することは出来ないだ....
武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
。たしかに、宇野、川端以後の小説上手は武田麟太郎であった。この大阪の系統が文壇に君臨している光景は、私たち大阪の末輩にとってはありがたいことであった。宇野、川端....
三人の師」より 著者:上村松園
口香※・都路華香などという一流画家を門下に擁して楳嶺先生は京都画壇に旭日のように君臨していられたのである。 同じ四条派の系統でも、松年先生の画風は渋い四条派で....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
り、冬の煖炉に燃す薪をきったりした。そのうえ、彼は、自分の小さな帝国である教室に君臨するときの圧迫的な威厳や絶対支配権をいっさい投げうって、おどろくほどやさしく....
」より 著者:犬田卯
基本財産査閲事件――津本が県会議員をやめて「名村長」、大もの村長として自分の村に君臨して縦横の手腕を揮っていた時分、誰の差し金かは分らぬが――恐らく彼に反対する....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
舌に運ぶことを発見したのだ。東京を一例に挙げてみても、今やふぐは味覚の王者として君臨し、群魚の美味など、ものの数でなからしめた。ためにふぐ料理専門の料理店は頓に....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
る前で、声高く朗読せよとて、戦勝祈願のための女王の祈祷文もあった。「世界の衆生に君臨し給う全能の神よ! あらゆる心と理解の奥底を測り照らし、あらゆる行動の目指す....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
つげた文化精神が、苦難のときにおいて成し遂げた目覚めであり、反射的行動への観照の君臨である。この世において自己保存の本能にしたがうことを封じ込めなければならなか....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
われた日本農民組合の地主糾弾演説会である。二千人の聴衆を前にして、私は当時酒田に君臨していた本間一族など地主の横暴を非難し、小作民解放を説く大熱弁? をふるった....