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吹付ける
「吹付ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吹付けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
有《も》たぬ。北欧の初冬に似た、冷々した感じだ。 湿気を含んだ烈風が、まともに
吹付ける。大王|椰子《やし》の幹に身を支え、辛うじて私は立っていた。何かしら或る....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
新鮮の空気の沙汰も可笑しいかも知れぬが――束の間で、風が変って今度は正面に此方へ
吹付ける、その臭さに胸がむかつく。空の胃袋は痙攣を起したように引締って、臓腑が顛....
「連環記」より 著者:幸田露伴
から、鬚髭ぐらい焼かれる間はまだしもだが、背中へ追いかかって来て、身柱大椎へ火を
吹付けるようにやられては、灸を据えられる訳では無いし、向直って闘うに至るのが、世....