吹田[語句情報] » 吹田

「吹田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吹田の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
はじめて、カラ子が祇園荘からずっと自分について来ているらしい――と、気がついた。吹田を過ぎ、東淀川の駅を過ぎると、やがて南側の車窓に、北野劇場のネオンサインが見....
自分だけの世界」より 著者:辻潤
とその所有』という書はこれまでの哲学史上からは殆ど無視されてきた。つい近頃、僕は吹田氏の訳したヴンデルバンドの『十九世紀独逸思想史』という書を瞥見したが、その中....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と心得、大刀抜き大日を切り殺しける(『梅村載筆』八巻)。 『摂陽群談』四、島下郡吹田村、涙池、土俗伝えていう。昔この所に悪七兵衛景清の伯父入道蟄居せり、寿永三年....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
煙山は大阪で降りた。自動車を拾う。二人も自動車を拾って追跡。新淀川を渡って、吹田の近くへ戻ってきて、小さな住宅の前へとまる。 金口は自分で降りていって、煙....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
物の柄杓が伏せてある。その柄杓に、やんまが一|疋止まって、羽を山形に垂れている。吹田順助さんはこの蜻蛉の描写を特に推奨して、こういった。――鴎外は取り乱さざるを....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、葦の間でむぐっちょが鳴いている。 川の向うには緩《ゆる》い丘の起伏がつづき、吹田《すいた》や味生《みしょう》の村々を指呼《しこ》することが出来る。 源内先....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
曲がりくねって、淀川堤の横へ、やっと、車が這いあがる。 堤の上に立つ。すると、吹田の駅が、まっすぐ北の方に望まれた。国道も立派に通っているし、なんのことはない....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
衛門の三人が、皮田村改めに摂津国へ下った時の調査報告に、島下郡では西富田・岸部・吹田の穢多村と共に、「宿河原家数廿軒計、二人歩、組頭喜左衛門・甚兵衛」ということ....